【第27回チャレンジ磐梯吾妻スカイライン】②大会について

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チャレンジ磐梯吾妻スカイラインについて少し書いておきます。

宣伝です。良い大会だと思っているので少しでも興味を持ってくれる人がいたらなぁと思います。

 

あの方も走られていたCBS

CBSは地元のトライアスロンクラブが主催している、磐梯吾妻スカイラインを通る約66kmを、あふれる自然を感じながら走ることのできる大会です。第27回ということからも分かるように結構長いこと続いていますね。小規模でありながらもやれることをやれる範囲内で、楽しみながらやれればこんなに長く続く大会になるのだろうと感じます。ただ、裏にはいろいろな運営の問題もあるんでしょうけどね。走るほうとしてはそこは見えないところなので、ただただ感謝をしながら走るばかりですけど。

今から15,6年前にはなんとあの私のマラソンの心の師、超ウルトラランナー岩本能史氏が参加していました!こんなローカルな大会なのになんてこった。その時に一緒に走りたかったです。それを知ったのはこれまたなんとその岩本氏がこの拙いブログにコメントをいただいたことがきっかけでした。

tomsai.hatenablog.com

 舞い上がりました。本物かどうか疑いもしました。でもどっちにしても面白く、本物(きっとそう)だったのでとても嬉しかったです。モチベーションあがりまくりました。(それなのに当日のレースは大惨敗)

ということで、私からはあの岩本氏も走ったコースを是非一度ご賞味あれと言いたい。福島市の心の山、吾妻小富士、浄土平、一切経山の初夏の風景を是非堪能していただきたい。天候悪い時は最悪ですけどね(笑

 

コース、高低差について

ここで少しでも興味を持っていただいた方は大会HPに飛ばれると思います。がしかし、大会HPがわりと年代を感じる体でございまして、そこまでの情報を得ることが出来ません。

http://challengeskyline.web.fc2.com/

大会案内、要項、コース等はありますが、ちょっと昔のコース案内が載っていたりして初めての人は少し混乱するかもしれません(現にRUNNETレポではコースを勘違いしている人がいた模様)。なので、ここで今回走ったルートのマップと高低差を載せます。

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緑ポチがスタート、ゴールの四季の里。そこからまず一旦市街地のほうへ向け下り、フルーツライン(果物栽培が盛んな地域の道路)へ入り、そこから高湯街道へ。高湯温泉脇をえっちらおっちら登りながら磐梯吾妻スカイラインへ入ります。

磐梯吾妻スカイラインはちょっと前までは有料道路でした。雪が降る間は閉鎖され、雪解けが始まる頃、再開されると道路わきに雪の回廊が見れる道路となります。

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ネットより拝借。

 

スカイラインは吾妻小富士のある浄土平へ向かいます。スタートしてから8kmほどのところから登りが始まり、この浄土平がスタートからちょうど30kmの地点なので、22kmほど登り続けることになります。傾斜は5°~10°ぐらいと幅はあります。その間平らなところはあれど下るところはほぼないと思ってください。

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今年は浄土平へ着くころは雲も晴れ、とてもよい天気になってました。

 

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正面に見える一切経山への登山口となっており、ここから1,2時間程度で山頂へ行きます。

 

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その反対側は吾妻小富士です。市街から望むこの山は富士山のように綺麗な形をしています。道を登ると火山口らしいすり鉢形状となっており、ぐるっと回って帰ってくると約1.5km、以前はそこもCBSのコースに含まれていたようです。今は国立公園指定なので大会では走ることができません。

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ネットより拝借。

一切経山から見た吾妻小富士火口。実際歩くと風は強いし、道は狭くて荒れているしで結構怖いです。

 

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今も活動中の火山なのでこんな看板も。

ここをゼエゼハアハアしながら走ります(笑

森林限界標高近くなのでグレートレース感が多少出てきますね。

 

浄土平を過ぎるとスカイライン会津側へ。猪苗代湖磐梯山も望めるようになります。

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ちょっと分かりづらいですけど。猪苗代湖磐梯山です。

 

コース内のエイドについては昨日の記事で書きましたのでご参照を。

tomsai.hatenablog.com

 

浄土平を過ぎるとゴールまでは基本下りです。登りはゼロではありませんが数箇所ぐらいです。後半下りは飛ばすぜ!って思っても前半で結構足を使ってしまうので、そこまで楽ではありません。傾斜はそこまできつくないので、ガッツリ膝にくる下りはありませんが、それでも長い間下っていくと走り方によっては結構な負担になるでしょうね。普段の下り練習で着地筋を鍛えましょう。

スカイラインを抜けると今度は土湯温泉を目指し、旧土湯街道、鷲倉温泉、野地温泉をぬけていきます。下りです。一旦国道115号に出て、旧土湯街道に戻り、土湯温泉を横目にまた国道115号に出ていよいよゴール地点へ。総距離約66km(myガーミン記録では65.6km)の大峠走となります。

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高低図です。

最低標高130m、最高標高1620m、高低差約1500m、累積標高1857m(myガーミン記録)。前半は傾斜約10°ぐらいの登りも出てくるのできついですが、それを登りきったら見える風景があります(別に走らなくてもいいんですけど)。とてもきれいですよ。おお、キタキタってなります。

コースはこんな感じです。優勝者はこのコースを5時間半で駆け抜けます(どんだけ~)。私の今回のタイムだと、昨年の結果内で200人中約60位ぐらいになります。が、この大会のもうひとつの特色、決してタイムを競うことだけに重きを置いているわけではありません。要項でもそう謳っていまして、希望があれば「タクシー」に乗ることが出来ます(笑

 

ローカルルール

「タクシー」というのは移動エイドのこと(私が今言っただけ)で、コース内を車でぐるぐると回っています。山を走りますので、小便大便が我慢できない時にはトイレへ移送してくれますし、もう疲れた、だめだ、でも完走したいという方には程よいところまで送っていってくれます。公認ショートカットです(笑

中盤過ぎ、明らかに完走大丈夫だろうかというご高齢の方を抜いたりします。それは移動エイド利用のショートカットか1時間早くスタートできるアーリースタートの方たちだと思います。方法は何であれ完走する喜び、走る喜びを味わって欲しいという大会主催の方々の想いが伝わってくるルールですね。

 

ゴール後

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四季の里内ゴール地点です。

普通の大会にあるチップなどありませんし、大きい時間を確認できる時計もありません。完走証は後日、ゴール後に撮ってもらえる写真を貼り付けたものが送られてきます。忘れた頃に(笑

しかしそれは忘れた頃にまたあの辛さや達成感を思い出させてくれるスイッチとなり、また来年出ようかなという気持ちにさせてくれます。何よりその手作り感が温かいのです。

私は2回参加しましたが、まだゴール後の懇親会には参加したことはありません。懇親会では桃が当たったりして、これまたアットホームな雰囲気のようです。参加者名簿を見るとわりと県外の方々が多く、東北、関東、東京いろんなところから参加されているようです。都会の喧騒にお疲れの方にはおすすめ。

 

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ゴール後には温泉に無料で入れます。ゴール地点から少し離れているので送迎車が出ます。

 

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お湯はとても疲れを癒してくれるのですが、お風呂がそれほど大きくない(どちらかというと小さい)ので、CBSを走ったランナーで芋洗い場状態です。備え付けのシャンプー、ボディーソープはないのですが、CBSランナーのためにシャンプーとボディーソープが置いてあります。タオルだけ持参でOKです。

 

参加賞、会場の様子

これといった参加賞はありませんが、エイドで使う用のマイカップ持参を推奨していて、マイカップが無い人には参加賞として携帯カップがもらえ、持参した人にはこんなものがもらえます。

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温泉卵に地域限定グミ。

献上桃(天皇に献上されるってやつ)を作っている地域で作られた桃を使用したグミの桃の主張はなかなかで美味しいみたいです。私、桃アレルギーなので食べてないですが。

その他ゴール後のスイカ、たこ焼き、水の振る舞いがあります。Tシャツだ、タオルだ、完走メダルだというものはありませんが、運営の方々の温かいおもてなしの心を感じることはできるでしょう。

 

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朝の会場の様子です。

左側が参加受付、右側に荷物預かり。トイレは小が7,8基、大が5基ぐらい、大はスタート前混雑します。雨が降っても屋根があるので大丈夫ですね。

駐車場は四季の里の駐車場は利用できませんが、歩いて5分ぐらいのところで誘導されます。歩道の脇に止めるような感じです。

 

良い大会ですよ

ずらーっと書き記しましたが、CBSとはこんなマラソン大会です。開催は5月最後の日曜日で固定されていますが、同日市内のシンボルマウンテン信夫山では「信夫山パークランニング」が開催されています。そちらは年々参加者を増やしていて、今年は1200人ぐらいの参加だったようです。

小さいお子さんから大人まで、プロトレイルランナー眞船氏監修のトレイルコースを走れる大会で、福島駅からのアクセスもよく、お店の出店や、inov8の試し履き(!)やお洒落な参加賞Tシャツなどがあって、市民の認知度も高くなってきています。

前日知り合いとの会話などで、

私「明日、マラソン大会で、、、。」

知「あー、信夫山のやつね、大変だねえ」

私「じゃなくて、浄土平まで登るやつがあって、、、。」

知「え、なにそれ。あんなとこまで走って行くの?!」

こんな感じになるのがCBSです。

地元の認知は低いですが翌日の新聞には載ります。

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一番右、私!

 

ちょっとでもこの大会の雰囲気が伝わりましたかねえ。

今後、空前絶後ウルトラマラソンブームとか来ないかぎり参加者が激増することはないと思います。いや、ブームが来て参加希望者が増えても運営上200人でも結構大変かと思うので、これ以上大きくならないと思います。1000人走るのは想像できません。この規模だから味わえる雰囲気と良い景色、なかなかきついコースを堪能したい方は是非来年の5月の最終日曜日、一緒に走りましょう。私も特にいかんともしがたい事情がないかぎり参加し続けたいです!

 、、、と息巻いたものの、これから始めようとしているトレイルで出てみたいレースが同時期だったのを思い出しました、、、。どうすっぺ(泣

 

信夫山パークランニングは若い方も多くお祭り気分のところもあるようですが(ちょっとうらやましい)、

「ふんっ、なんだか賑やかで楽しそうだな、しかしこちとら朝日が出る頃から山頂を目指し、あのすばらしい景色と自己へのチャレンジ、新しい何かを見つけるためにひたすら走ってるんじゃ!時にはショートカットするけどね。」

と思いたい方、思える方はぜひ、RUNNETでエントリーを。

(あ、決して信夫山パークランニングを否定しているわけではなくて、同日ゆえに参加できない悔しさ9割のおっさんの感想です。パークランニングはこれからトレイルをやろうと思っている方にはうってつけの楽しい大会です。間違いないです。)

 

では、次から走り始めます。