スタート
さていよいよ大会当日スタート時間、朝5時を迎えます。
ぞろぞろぞろと皆さんゆったりスタートラインへ。
年季の入った横断幕を掲げて記念撮影。
そしていよいよスタートです。前日飲み会がなかった今年はとても心安らかです。
スタート号砲を構える大会委員長(?)。
スタート委員長「10秒前、、、。」
サッ(ピストルを構える)
私「ふう(深呼吸)」
(5,4,3,2,1、、、)
スカッ、、、、。(鳴らず)
スタート委員長「あ、行って行って(照れ笑い)。」
参加者一同失笑。
(新聞に掲載された私の顔がゆるんでいたのはこのせいです)
マラソン大会にありがちなグダグダスタートでしたが、すでにウルトラを経験している私はそれでもまた心安らかに走り始めました。
登る登る登る
スタート直後は少し肌寒いぐらいだったのでウィンドブレーカーを着て走り始めましたが、快調にキロ540程度で巡航すると5km程度進んだところで体も温まってきました。よし、もう早いとこノースリで行こうと少しペースを落としながらウィンドブレーカーを脱ぎザックにしまいます。山にはまだ雲がかかっていたので寒いかもしれない。開会式でも山は寒いですよと説明がありました。そこでしばらくはノースリ&アームカバーという、これまた速い人が良くやるスタイルでウキウキランニング。
7km過ぎ、いよいよ高湯街道、ごっつい登りの始まりです。30kmの浄土平までひたすら登る登る登る!
無心でひたすら登ります。登りに入ると各々が自分のペースで登り始めますので、集団がばらけます。登りたくないと思っても登らなければゴールできないので仕方がない。昨年は緊張してたのか、靴がいまいち馴染んでなかったのか15km付近から足底が攣ったような痛みに襲われました。今年はそうなるなよと慎重かつ大胆に登ります。
登り始めのうちは昨年と同じようなペースでしたが、今年は心拍の上がり具合が全然違いました。一年間の成長を少し感じた!この感じならなんとか行けそうだと思いながらも、まだまだ続く登り、後半の下りへの温存を考えながら進みます。
高湯温泉の玉子湯。硫黄の香りがプーンと漂ってきます。温泉入りたい。この頃には吾妻小富士にかかっていた雲も取れ、青空が広がってきました。あとは風さえなければ前半は気候的にはグットです。
公共浴場あったか湯エイドを上から。ここには足湯もあって入っているランナーもいました。
いよいよ磐梯吾妻スカイラインに入り、昨年の忘れもしない、足が痛くて座り込んだ側溝まで来ました。ここに座り込んでシューズ脱いで絶望の淵にいたのが懐かしい。ほんと泣きそうだった。今年は足の状態も全く問題なし。今回の足元の相棒は昨年と同じオレンジのクラウド。リベンジのためにシューズを履いていきました。ここからあと60km、無事に走れることを願って写真を撮りつつスルーします。
さてさて来ました前半最初の絶景ポイント「つばくろ谷」まであと少しですよー!まだ元気ですが、足はちょっと重くなり始めてきていました。
昨年、足がかなり痛かったが、つばくろ谷のトイレから降りる階段で歩ける方法を見つけたのと同じ地点から橋を撮る。
雲海。
雲海。
きれい。
とてもきれいなのですが、高所恐怖症にとってはいち早く通り過ぎたい。
ここまでくればいよいよ浄土平が見えてきます。
ほー、見えてきた見えてきた吾妻小富士と浄土平。
山が見えた直後の心の声
→「最高だー。きれいきれい!」
5秒後。
→「あそこま登るんか。まだまだじゃないか。遠いわ。」
キタキタ、1400m!
(あと200mも、、、)
キタキタ、森林限界!
(あと100m以上、、、)
火山性ガス!
(ほんのりくさい、、、。)
そっちの山のほうへ行きたくなる。
浄土平のレストハウスが見えてきた!
(ああ、まだあの先につづら折り、、、)
浄土平、ほぼ中間地点
風も強くなく最高の天気の中、最後の最後、きつめの坂で歩いてしまったけど、なんとか登りきり浄土平到着ー!昨年はここまでの約30km、4時間40分ほどかかりましたが、今回は3時間45分ぐらいで到着でした。
浄土平エイドのお楽しみは「こづゆ」。昨年は大きなパワーをいただきましたが、今年もとても美味しくいただきました。ここでは、おいなり、おにぎり、こづゆ、オレンジ3切れ、コーラを少々いただき、5分程度の滞在。今回はエイドで長居しないようにということも頭に入れていました。ちりも積もれば山となる。各エイドにちょこちょこ止まっていたらそれだけでタイムロスです。岩本氏のウルトラ練習帳では「エイドは5秒」と書いてあった記憶です。それを終始心がけ、エイドでスポドリを補充してもらったら、食べ物を片手にいただいて歩きながら食べ、止まらないようにしました。
浄土平ではみなさん難所の登りを走りぬけ清々しい気分で談笑されていましたのでね、だいぶ後ろ髪を惹かれましたが、この時点でだいぶ8時間切りが現実味を帯びていたので、ここからが下りのゴールデンタイムだと意気揚々エイドを後にします。足は大丈夫、、、でもなさそう、重い。
つづく。