UTMF走った⑤UTMF富士山特集

もはやレースの内容詳細についてほんと記憶が飛んできてるので、とりあえずUTMF中に見た富士山の様子でも。UTMFに出るとこんな富士山が見えるよーっていうだけの記事です。写真アルバムの中から撮影データを基にどの辺で取ったか推定しながら。撮った位置とかMAPで出るから確認しやすいね。

スタートして50分ほどで見えた富士山。
レーススタート後一発目なので、見え方がいまいちでもみんな立ち止まって写真撮っていた。走ってる時見えるとやっぱりアガる。

一発目から40分後、ずーっとロードも飽きてきた頃に、見栄え的に一発目と変わらないけれども気分転換でパチリ。

 

私の中で今回のUTMF中のベストオブ富士山。

一晩目の夜中丑三つ時。本栖湖エイドを出てヘロヘロになりながら登ったパノラマ台(精進湖)。そこには月明りに照らされて、雲海の座布団に鎮座する富士山がいた。これは絶景だった。ボランティアの方が雲海の光っているところは精進湖エイドだと教えてくれた。なんか近そうで遠いだろうし、ちょっと先の山にはヘッドランプの連なりが見えるし、体調もそんなによくないからまだまだ不安がいっぱいだけど、この風景は見れて良かったなあと強く感じて元気になったのを覚えている。

 

2日目の朝7時半ごろ。精進湖エイドでちょい復活して気分上々、朝からいい天気で清々しい!と行きたいところだけど、この時点でスタートから15時間半ぐらい、自己最長走行時間に突入しており、まあ疲労は段々蓄積されてきている状況。しかしてこの写真を撮った場所を今調べたら足和田山(五湖台)だったようだ。夜の幻想的な富士山から朝のシャキッとした富士山を見て、暑さに負けず進まねばならぬと意を決したに違いない。たぶん。いや、眠くてフラフラだったけど眠気覚ましにただ撮っただけかもしれない。

 

もうすぐ富士急だー。ドロップバッグ楽しみー。ロード長いなー。
って思いながらテクテク進んでたら、もう遠目でおやっ?あれはもしや?と思えるぐらいの特徴的なシルエットの人が見えてきて。トモさんだ!トモさんと言えばポッドキャスト100マイル100タイムスの井原知一さん。お一人でポツンといるからびっくり。これまたテンション上がって写真を撮ってもらう。自撮りで撮ろうとしたら、「後ろふじさんあるから」と富士山バックに自撮りしようとするけど慣れてないから構図がうまく決まらない。一応二人で指差してるのは富士山のつもりだけど何差してんねん。富士山に何か棒かぶってるし。でもこれは嬉しかったなあ。有名人に会うとしっかりテンション上がる地方人です。お礼を言って走り始めると、「いいねえ、足まだ動いてるよ!」と声をかけてくれた。もう㌔8でもいっぱいいっぱいになりそうな自分でもそんな声をかけてもらえると嬉しいよねー。しばらくすると後ろからきたイカしたおじさまに、「あの方誰ですかー?」と聞かれた。はた目からみたらいい歳したおじさんがキャッキャッしてたから気になったのかな。「有名なトレイルランナーさんですよー」って答えたら、「そうなんですねー。知らなかった。でも撮影ポイント心得ている感じでしたね。」って。だよなー、あそこにいたら写真撮ってもらいたくなるよなー、って思いながらも、トモさんってそこまでみんなが知っているわけでもないのかと我に返った。ナイストモさんと富士山。

 

富士急エイドを過ぎ、富士吉田の道の駅でマスカットアイスを食べていざ山パートへ。ここが前の記事でKAIの選手と一緒になってつらかったパート。暑いし急登だし道譲らないといけないしで疲労困憊山。この山なんて言うんだろう。写真に写ってる白い旗が斜面にバーッと刺さってたんだよね。ネットで調べても良く分からなかった。急登を頑張って登って振り返ればやつがいる。富士山。

 

2日目も夕方に入ろうとしていた16時ちょい前。山中湖ビュースポットでの富士山。もう少しできららのエイド。湖舐めの富士山はなかなかの攻撃力。日差しはまだあるけど気温的には落ち着いてきたか頃か。きらら過ぎてからがUTMF、という言葉をよく目にしていたので、まずはエイドまで頑張ろうと思っていた。この頃にはもう完走自体は大きな怪我さえしなければ大丈夫そうだという気持ちにはなっていた。

きららのエイドを出て一発目の山、明神山、というらしい。今調べた。きらら出て、さあ、これからだぞ!と気合をいれたところでの直登一直線でなかなかきつかった。日も暮れてきて気温も下がって着たのでフューチャーライトを羽織りライトを点灯。いよいよ二晩目だ。スタートしてから27時間。ここからだ、ここからだと思っても、いきなりの急登とこれから待っている二十曲がり&杓子のことを考えるとだいぶ気が滅入ってきたと記憶している。とにかく心を無にして前に前に、上に上に進み続けるしかないと思っていた。富士山も暗闇に紛れ込み始めて静観し始めた様子。

で、本日これが最後の写真。富士山は映ってない。杓子山からの夜景。もう疲れ切っていた。繰り返されるアップダウンと眠気、体は鉛のように重い。それでもなんとか杓子山を乗り切った安堵感で撮った写真だろう。ネット情報ではここからの急な下りが結構しんどいとされていた。登ったところで安心というわけにもいかないんだな。実際、下り、めちゃくちゃしんどかった。足のブレーキが利かないんだもの。四頭筋から足首、足の裏の疲労、両足の一部にできたマメがさらに下りをきつくさせたよね。泣きながら下った。杓子山を下りきってから富士吉田エイドに辿り着き、そこからはもう写真は撮らず。最後の区間は出し切ろうと思ってぶっ飛ばしました。自分比で。その辺はまた後日。

今回は天気が良かったからいろんな富士山を見ることができた。また、100マイル40時間という長い間だからこそ見れる富士山もある。朝、昼、夕方、夜、夜中。それぞれの富士山。とても綺麗でした。