東京出張のとき、隙あらば、行きたいのがあれば落語会へ。だいだいは何かしらはある。さすが東京。楽しいところだ。今回は桂宮治、春風亭一蔵の二人会へ。
高円寺到着。高円寺は2年前ぐらいにライブ観に行って以来。やっぱりいい街だよなあ。賑やか。今回の会場は純情商店街でもパル商店街でもなく、高架下をつつーっと奥へ。
高架下。いい感じのお店が並ぶ。さらに奥へつつーっと入って行くってえと、そこには会場の高円寺haco。
思いっきり逆光ですが。小さなイベントスペースだが、頻繁に落語会を開催している模様。
30人も入れば満席。ワンドリンク付きでちょっと先のBARからハイボールをもらって会場入り。
手作り感満載のスペースだが、必要十分でこんなにも間近で聴けるのだから申し分なし。今回のお二人はまだ二つ目の若手落語家さん。桂宮治さんは二回目で、前回とても面白かった。春風亭一蔵さんはなんかのポッドキャストで元風俗嬢の送迎役をしていたという話は聞いていた。
開演。お囃子がなりお二人登壇。今回の流れは、、、
こんな感じ。初めのトークからすごい勢い。楽屋話的な話が多いから、初めての落語を聴くとか、落語界の諸々を知らないと少しぽかーんとなるかもしれない。が、観に来ている人は常連さん、良く落語を見に行く人が多かったみたいだ。
さてさて、初めは桂宮治の元犬。簡単に言うと犬が人になっちゃった話。噺の原型は保ちつつも、随所に小痴楽*1いじり、時事ネタ*2が出たりでくすぐってくる。ラスト吠える犬真似は面白いを通り越して気味が悪いレベル。それにしても桂宮治という人は、雰囲気から勢いからとても良い感じの落語家さんだ。
次に春風亭一蔵のお見立て。仲入り前にみっちりと。やはり元風俗関係だけあって、吉原花魁のお話し。この人も劇場型でグイグイ突っ込んでくる。吉原の若い衆が似合いすぎた。
仲入り後、春風亭一蔵の猿後家から。後家*4がたいそう猿に似ている顔をしているがゆえに「さる」という言葉にとても敏感で、その言葉を聞いた途端発狂してしまう。発狂させないようにヨイショしながら銭を稼ごうとするが、、、。これも最初から力強い口調で笑わせてくれた。
トリは桂宮治の五貫裁き。落語の話の中で大岡越前の守*5が出てくるお話があり、そのひとつ。八五郎が大家さんとケチで薄情な質屋を懲らしめようとするお話で、その間に大岡裁きが入る。トリでの落語は最初の元犬の「おふざけ」はなしでしっかりみっちりと。八五郎、大家、質屋、お奉行など各登場人物のキャラクターづけが面白い。引き込まれる。最後の最後で噛んでしまったのはちょっと残念だったが、今回も終始笑わせていただいた。
地方にいてはほとんど味わえない落語会、生の落語は本当に面白い。もっともっといろんな落語家さんの話を聞きたいとしみじみ思いながら高円寺を後にした。