メーリークリスマスイブ&来年も

メリークリスマスイブ。
今年ももう残りわずかですね。2022年皆さんにとってどんな一年でしたでしょうか。私はまあ、ランニングに関しましては大レースの完走があったので、ほぼ2022前半でピークを迎えつつ後半は地味に過ぎていった感じです。いい年でしたよ。トータルでみて。トータルでね。細かいところをみればそりゃあコロナがまだ居座って邪魔だよなって思うことが多々あるけれども、コロナがあったから飲み会がほぼなくてこづかい消費がなく、ランニングなどの趣味に大いに投資できたことは良かったのではないでしょうか。飲み会がなくて得たもの失ったものってありますね。そして最近は大会がコロナで中止ってことがほぼなくなってきたので良かったです。少しずつコロナ前に戻りつつあり、地元では来年第一回のハーフマラソン大会が開催されたりもします。いいね。10月にはその流行り病が家にも来て、私以外みんなダウン。私以外。罹らんかったなー、いや、無症状だったのかな。家庭内での感染拡大が広まり始めた早々にもう諦めて完全ノーガードでみんなのお世話をしてたけど全く症状がでませんでした。そんなもんでしょう。もうそろそろコロナがどうのこうの言う時期は過ぎたのかもね。

話変わって、もうすでにだいぶ懐かしい瞬間。


そして、当たったので来年もやります。
来年こそはコース変更等無く、最後まで無事完走を目指したいです。98マイラーでは終われませんので。っていうか100マイラーとかは特にどうでもいいか。とにかくUTMFという大会をまた楽しみたいと思います。

今年はホワイトクリスマスの様相。
うちにもサンタさんが来たクリスマスイブ。

UTMF走った⑤UTMF富士山特集

もはやレースの内容詳細についてほんと記憶が飛んできてるので、とりあえずUTMF中に見た富士山の様子でも。UTMFに出るとこんな富士山が見えるよーっていうだけの記事です。写真アルバムの中から撮影データを基にどの辺で取ったか推定しながら。撮った位置とかMAPで出るから確認しやすいね。

スタートして50分ほどで見えた富士山。
レーススタート後一発目なので、見え方がいまいちでもみんな立ち止まって写真撮っていた。走ってる時見えるとやっぱりアガる。

一発目から40分後、ずーっとロードも飽きてきた頃に、見栄え的に一発目と変わらないけれども気分転換でパチリ。

 

私の中で今回のUTMF中のベストオブ富士山。

一晩目の夜中丑三つ時。本栖湖エイドを出てヘロヘロになりながら登ったパノラマ台(精進湖)。そこには月明りに照らされて、雲海の座布団に鎮座する富士山がいた。これは絶景だった。ボランティアの方が雲海の光っているところは精進湖エイドだと教えてくれた。なんか近そうで遠いだろうし、ちょっと先の山にはヘッドランプの連なりが見えるし、体調もそんなによくないからまだまだ不安がいっぱいだけど、この風景は見れて良かったなあと強く感じて元気になったのを覚えている。

 

2日目の朝7時半ごろ。精進湖エイドでちょい復活して気分上々、朝からいい天気で清々しい!と行きたいところだけど、この時点でスタートから15時間半ぐらい、自己最長走行時間に突入しており、まあ疲労は段々蓄積されてきている状況。しかしてこの写真を撮った場所を今調べたら足和田山(五湖台)だったようだ。夜の幻想的な富士山から朝のシャキッとした富士山を見て、暑さに負けず進まねばならぬと意を決したに違いない。たぶん。いや、眠くてフラフラだったけど眠気覚ましにただ撮っただけかもしれない。

 

もうすぐ富士急だー。ドロップバッグ楽しみー。ロード長いなー。
って思いながらテクテク進んでたら、もう遠目でおやっ?あれはもしや?と思えるぐらいの特徴的なシルエットの人が見えてきて。トモさんだ!トモさんと言えばポッドキャスト100マイル100タイムスの井原知一さん。お一人でポツンといるからびっくり。これまたテンション上がって写真を撮ってもらう。自撮りで撮ろうとしたら、「後ろふじさんあるから」と富士山バックに自撮りしようとするけど慣れてないから構図がうまく決まらない。一応二人で指差してるのは富士山のつもりだけど何差してんねん。富士山に何か棒かぶってるし。でもこれは嬉しかったなあ。有名人に会うとしっかりテンション上がる地方人です。お礼を言って走り始めると、「いいねえ、足まだ動いてるよ!」と声をかけてくれた。もう㌔8でもいっぱいいっぱいになりそうな自分でもそんな声をかけてもらえると嬉しいよねー。しばらくすると後ろからきたイカしたおじさまに、「あの方誰ですかー?」と聞かれた。はた目からみたらいい歳したおじさんがキャッキャッしてたから気になったのかな。「有名なトレイルランナーさんですよー」って答えたら、「そうなんですねー。知らなかった。でも撮影ポイント心得ている感じでしたね。」って。だよなー、あそこにいたら写真撮ってもらいたくなるよなー、って思いながらも、トモさんってそこまでみんなが知っているわけでもないのかと我に返った。ナイストモさんと富士山。

 

富士急エイドを過ぎ、富士吉田の道の駅でマスカットアイスを食べていざ山パートへ。ここが前の記事でKAIの選手と一緒になってつらかったパート。暑いし急登だし道譲らないといけないしで疲労困憊山。この山なんて言うんだろう。写真に写ってる白い旗が斜面にバーッと刺さってたんだよね。ネットで調べても良く分からなかった。急登を頑張って登って振り返ればやつがいる。富士山。

 

2日目も夕方に入ろうとしていた16時ちょい前。山中湖ビュースポットでの富士山。もう少しできららのエイド。湖舐めの富士山はなかなかの攻撃力。日差しはまだあるけど気温的には落ち着いてきたか頃か。きらら過ぎてからがUTMF、という言葉をよく目にしていたので、まずはエイドまで頑張ろうと思っていた。この頃にはもう完走自体は大きな怪我さえしなければ大丈夫そうだという気持ちにはなっていた。

きららのエイドを出て一発目の山、明神山、というらしい。今調べた。きらら出て、さあ、これからだぞ!と気合をいれたところでの直登一直線でなかなかきつかった。日も暮れてきて気温も下がって着たのでフューチャーライトを羽織りライトを点灯。いよいよ二晩目だ。スタートしてから27時間。ここからだ、ここからだと思っても、いきなりの急登とこれから待っている二十曲がり&杓子のことを考えるとだいぶ気が滅入ってきたと記憶している。とにかく心を無にして前に前に、上に上に進み続けるしかないと思っていた。富士山も暗闇に紛れ込み始めて静観し始めた様子。

で、本日これが最後の写真。富士山は映ってない。杓子山からの夜景。もう疲れ切っていた。繰り返されるアップダウンと眠気、体は鉛のように重い。それでもなんとか杓子山を乗り切った安堵感で撮った写真だろう。ネット情報ではここからの急な下りが結構しんどいとされていた。登ったところで安心というわけにもいかないんだな。実際、下り、めちゃくちゃしんどかった。足のブレーキが利かないんだもの。四頭筋から足首、足の裏の疲労、両足の一部にできたマメがさらに下りをきつくさせたよね。泣きながら下った。杓子山を下りきってから富士吉田エイドに辿り着き、そこからはもう写真は撮らず。最後の区間は出し切ろうと思ってぶっ飛ばしました。自分比で。その辺はまた後日。

今回は天気が良かったからいろんな富士山を見ることができた。また、100マイル40時間という長い間だからこそ見れる富士山もある。朝、昼、夕方、夜、夜中。それぞれの富士山。とても綺麗でした。

UTMF走った④つらかったこと3選

UTMFでつらかったこと3選

もう時系列に追いながら書くことはほぼ不可能なのでテーマを絞って書くようにしよう。最初からネガティブなテーマだけど、100マイルの距離になればつらいのが当たり前なのでつらかったことは勿論盛沢山。今回のUTMFでは個人的にどんなことがつらかったかをプレイバック。


【ジェル摂れない&フラスク臭い】

50km過ぎたころから胃がムカムカし始め、ジェルが全然食べれなくなってしまった。それまでは1時間おきにジェルを取りつつ、最初のエイドではバナナも摂った。

一つ目のエイド、富士宮の様子。

この時点ではまだまだ元気なので、トイレに並んで水入れて、バナナ食って、そそくさとエイドは出た。しかし、コース変更が直前にあったため、ここから次エイド麓までが天子山地を迂回したコースに。走りやすい林道やロードに変更になったので、これは完走確率あがったなあと喜ぶ部分もあったが、ここから徐々にジェルがなんかまずく感じてくる。甘いの好きなのに、甘いのばっかりなジェルが受け付けなくなってくる。。。ジェル食べたくない!

えーっと、ジェル系、これだけ用意したんですけど。結局食べたのはマグオンバナナ2個、メダリスト2個、ando3個、プロテインバー1個。なんてこった。食べれないとなるともちろんエネルギー補給ができないのに加えて、これらを小分けにしてザックに背負っているので、めっちゃ重い。ザックが重いのは補給食が結構重いから。食べれないのにただただ重い荷物を背負っているというとてもつらい状況。なのでドロップバックを受け取れるところでジェル系は保険分の2,3個を除いて全部置いてった。その代わり食べれそうなものをザックインした。柿の種とかミックスナッツとか。その辺は、もしかしたらこうなるかなあというのも予測してドロップバックに入れておいてよかった。めちゃくちゃ荷物は多くなるけど、無いと入れれないけどあれば入れれる。しかも、この状況がまだ残り100km残っている状況で陥ってしまったときたもんだ。もう胃がムカムカしつつの山パートに入ってからの落ち込みぶりに、さすがにもう感想はやばいかなと思ったのもこの頃。一晩目は結構絶望感に押しつぶされそうになりながら進んだ。あ、あとジェルはそこそこ高い。こんなに金かけたのに食べれず、次のレース予定は安達太良だから、それまでに期限切れるジェルもあるし、ってなんて考えた「追いつらさ」がつらい。

そしてソフトフラスク臭い問題。
今までそんなに感じたことなかったんだけど、やっぱり長い時間となると気になってくるのか、特に終盤、ソフトフラスクに入れた水のゴム臭がすげえ気になって臭うだけで気分が悪くなった。入れた水がまずい。これはつらかったなー。今後の対策としてはプラスチックボトルに変える。これに尽きる。

【エイドまであと何キロ問題】

これ、トレイルの大会ではあるあるだと思うんだけど、レース中次のエイド早く来いという思いから、ボランティアの方々にあとどのぐらいでしょう?と聞いたりすることがあるんだけど、その回答が思うてたんと違う時、実際の距離とはだいぶ違う時、つらい。今回そのあるあるが中盤過ぎて忍野エイドまでの時に起こった。
2日目の土曜日は日中なかなか良い天気になりましてね。富士急エイド出てちょっと復活したものの、そこからの20㌔弱は暑さとの戦いでもあった。大会前少しだけサウナ&サウナスーツで暑熱順化対策してたのと、日よけ&冷感タオル持参でなんとか乗り切れていたのだけれど、前述の通りフラスクの水がくせえってなってたし、早くエイドにコーラが飲みたくて飲みたくて仕方がなかった。
やっとこさ忍野エイド前最後の山を下り切ってロードに出たとき、誘導のボランティアさんが、「エイドまであと残り3.5kmぐらいでーす」との声。ああ、もうすぐだなあ、上りもないしロードメインだから頑張ろうと思ってガーミンの距離見ながら進んでいった。そこから、住宅街の裏、小川のそばの不整地を淡々と進むようになるんだけど、そこから1㌔ぐらい過ぎたところの道路との交差点にいた警備員の方だったかな、暑くて記憶があいまいだけど、そのおじさんが「エイドまであと3km~」って。ん?さっきから結構進んだと思うんだけど。。。ま、しょうがない。もうほとんど歩きそうなペースで小川の横の小道を進む。

ん?

だいぶ進んだけど、いつ小道終わんの?

もうすぐ3㌔だけどエイドが見えん。周りのランナーもちょっとざわついてる。「忍野エイドそろそろじゃ。。。」ですよね、もうすぐのはずですよね。小道が終わりかけそうになってもまた小道。おいおい、エイドはどこだ。もう距離にして3㌔になるけれども!もうくさい水もなくなりかけてるよ。。。

つらさメーターMaxに。

(チャーリーさん、すみません、写真お借りします)

しばらくして、半べそで進んだその先に、桜の花の咲いている忍野エイドが見えた。いや、しばらくしてって、もう結局5㌔ぐらい進んでないか。エイドが見えた時もやはり周りがざわついたよ。「忍野エイド遠いな!」って。はあ、富士山きれいだけどさ、暑いし、水無いし、疲れたし、つらいっす。精神的にも肉体的にもつらい時間だった。

(追伸)
忍野エイドで楽しみにしていたコーラが切れていて半狂乱状態になった。

 

【意外と心を折るポイントが多かった】
  1. 序盤、夜中につづら折りのアップダウンが繰り返されたところ
  2. 下りが急な上に滑りやすいグリップの効きにくいサーフェイスなところが多かった。
  3. 終盤の木段のくだり
  4. 杓子山前後、偽ピークとか岩場とかの上り下り
  5. KAIの選手と入り乱れて登らされた急な登り
  6. 夜中進軍中、後ろについてくる人のヘッドランプで酔う

あ、コース内いろんな山があったのだけれど、全然どこがどの山だか覚えられていない。なのでコースでどこがつらかった説明しにくい。詳しく調べてもいかなかったし。さらに完走から時間経っちゃったし。山多すぎ。

それぞれの山ごとに特徴はあるのだけれどね。UTMFはロードが多いから、コース的にイージーな100マイルだとは言ってもつらいもんはつらい。夜中、目線の先にずっと九十九折って上っているヘッドランプを見れば、ああ、また登りかよ!、あんなに登るのか。。。などつらくなるよね。序盤の九十九折りは頻繁に道端で座り込んだし、もう完走やばいと思ったポイントだった。

あと下りがね、意外と急な上に平な路面が多くて、下る技術のない僕は常にブレーキをかけざるを得ない走りでつらかった。杓子後の急な下りとか、あれ雨降ったらここもやばいよね。トップ選手がどう下ってるのかすごく興味が湧いた。
さらにはKAIの選手たちとのランデブー。UTMFの我々はもう満身創痍なんだけれども、そこにきてKAIの選手が続々と来るから、道譲ったりなんだりでマイペースが保てずつらかった。
最後に夜間の山の中、後ろの人のヘッドランプの揺れに酔って気持ち悪かった。一人になりたかったけど、ボリュームゾーンゆえに人が途切れることはほぼなく、譲り譲られのやりとりはストレス。。。

 

と、まあ、こんなところがつらかったところです。
いろんなつらいことはあったけど、何よりも大きなけがなく終えられたのはとても良かった。今回挙げたつらい点なんかは、もっと経験積んだり、練習を積めばもっと改善されていくものばかり。がんばれ自分。

 

【おまけ】

ゴール後、着替えテントの中が猛烈に臭くてつらかった。