桜と石

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日曜日は天気も良かったし、3月ほぼロング走をしていなかったので、最低30kmと心に決め出発。次のウルトラまで2ヶ月切ってるんで、早いとこスタミナをつけていかないと。

㌔530を越えないようにとスタート。序盤は㌔520切るぐらいで、まあ適度な負荷で進んでいたのだけれども、23km過ぎから突如胸に圧迫感、、、。今まで足が痛くなったり重くなったり、ゼエゼエしたりで沈んでいくのは何度も経験しているが、今回は今までとは違う、胸が苦しくなってきてからの潰れ。あまりない感じだったのでちょっと不安が残る。

 

不安が残るといえば。

私、今、爆弾を抱えています。

その脅威におびえています。今まで生きてきた中で、これほどまでに「痛み」に対する恐怖を感じたことはありません。これから訪れるであろうその痛みに、どう立ち向かっていけばよいのでしょうか。いっそ知らないほうが良かったのか。爆弾が発覚したのだから何か対処できることがあるでしょうよと、グーグルに答えを出せといわんばかりに検索しまくっているのですが、良い対策が見つかりません。

 

そいつは石です。

私の体の中にほどよい大きさになって住んでいます。

 

先週の月曜日のこと。

仕事が終って帰宅し、夜遅かったけれどもなんとなくやる気はあって、ランニングしに外へ飛び出した。夜でもほんのり暖かい空気を残し、その春への陽気が私を坂ダッシュさせた。いつもより長めの上りで5本。しっかりと短時間で追い込んで満足して終了。何気なくトイレに行き、用を足し始めたその時。

ブラッドが少々。

オーマイガッ。

ここ1,2ヶ月、たまに〇丸やら下腹部やらわき腹やら背中やら、重ーい鈍痛を感じたりしていたので、こいつは様子がよろしくないと、いよいよ何かが体に起きていると、はっきりと自覚させられた。

 

翌朝速攻で病院に行き、これまでの症状を先生に説明。その時点で先生は何かを悟ったようで、ベットで横になってエコーをあてて見ますと。

右のわき腹ぐりぐり。

左のわき腹ぐりぐり。

先生「あー、そうねえ、、、。痛むのは左側ね。」

私「はい。」

先生「左の腎臓、腫れてますね。石です、たぶん。レントゲンとりましょう」

私「そうなんですね、、、。」

 

撮影後、

先生「ありましたね、石。」

私「はい、、、。」

レントゲンの写真には、それはそれは綺麗にはっきりと、左の腎臓付近に白い影が写っていた。今思うとそれは、ラピュタの巨大飛行石のような感じだった。

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 先生はまだそれほど大きくはないようなので、来週精密検査をして様子を見てみましょうと言った。もうこの時から、私にはこれから来るであろうその恐怖についてが、全てのことよりも優先される事柄となった。

 

石による痛みは「三大激痛」と言われているらしい。

数年前、妻が朝起きたら突然すごい勢いで悶絶し始めて救急車を呼んだことがある。そいつは石の仕業だった。これまた数年前、友人がなかなかの石持ち体質らしく、あまりのひどさに入院した際にとてもグロテスクな石を見せられたことがあった。調べれば調べるほど、出てくるわ出てくるわ、激痛、苦痛の二文字が。くそっ。いいかげんにしてくれ。

極めつけはこれ。

2010年05月14日

マキシマムザホルモンの亮の日記。

「尿路結石には地獄しかない」。もはやもう死刑宣告。

日記に出てくる真心ブラザーズの「STONE」。


真心ブラザーズ × ハマ&レイジ(OKAMOTO'S) / STONE

こんな曲あったんだ、、、。今まさに体内にあり、これからと言う男にこの曲はしゃれにならない。無駄にかっこいいバンドメンバーに腹が立つ。すかっと飛び出したあかつきに聞くこの曲はまた違った趣になることをいまから切に願っている。そう、これほどまでに痛みがあると言われているやつに対しておびえないわけがないでしょうよ~。誰か助けて~。もう、ほんとに嫌っ。

 

死刑宣告されたその日は、もうネットで見る地獄絵図のような記載を見まくったためにとてもテンションが低かったが、翌日は特に石が体の中にいることなど微塵も感じさせないぐらいの感じだったので、半ばやけっぱちで15kmビルドアップ走をかました。その勢いでサブ3.5設定ペースをクリアできるかと思ったがそう甘くはなかった。痛みが特に出るところまであと7cmぐらいはあるらしいので、これぐらい振動を与えたら下がってくんだろうぐらいの気持ち。その翌日はセット練インターバル、日曜日は30kmロング。そして処方された石を排出させやすくする薬も飲んでいるが、いまだ降りてきている気配全く無し。そんなもんなのかね、おまえってやつは。

 

ちょっと話は飛びますが、

tomsai.hatenablog.com

 この時した下の話は、正確に言うと下の話ではなくて石の話だった。おそらく。この日からたま~に発作的に痛みが出ては収まったりしていた。はじめは1週間おきぐらいだったのが、ここ最近では2,3日おきぐらいに痛みが出ていた。みなさん、体のことで違和感を感じたら早めに診察してもらいましょう。あの時、「先生、〇ンタ〇痛いんです」と言っていたら、今より小さい段階で対処ができていたかもしれません。

 

ということで。私は今、桜が咲き始めたワクワクするような春の日に、石の恐怖と戦っています。ネットを見ていると、石を早く出す方法として軽く運動するのがよいとの記述が見られますが、果たしてランニングはどうなのかという記述は見られません。管に入ってからは激痛で走るなんてできないでしょうから、まだそこに行く前の段階で、ランニングが石に対してどのように影響するか身を持って体験しているところです。数日後精密検査をします。その時どこまで石が下がっているでしょうか。

乞うご期待!

(こわいよー)