【第1回日光100kmウルトラマラソン挑戦⑥】「必死のキロ6、関門勝負」

さてさて、日光ウルトラ中間地点、第三関門(51km)到着。

 

やはり下り基調の関門区間で少し時間を稼ぎ、制限時間まで40分弱の猶予。お楽しみのパンパンに詰まったドロップバッグを引き取る。心配性、走力不足・不安等があって荷物が大きくなってしまうのだが、この辺無駄をそぎ落として、そんな軽装で大丈夫かよってぐらいの方がかっこいいことってありますよね。これだけありゃ十分だよと。初めてということもあるし、走力も不安だらけなので次回でるとしても、またドロップバックはパンパンだろうな。

まずは景気づけに支給されたエナジードリンクを飲む。

ファイテン(phiten) エナジードライ 250ml×1本 0615EG600000
 

ぐっと喉に流し込むと、強めの炭酸から伝わる何かがみなぎる感が!

この手のドリンク(モンスターとかレッドブルとか)を飲むのは初めてだったのだが、これがカフェインの効果かと感心した。ほんとみなぎった。合わせてアミノBCAAを経口補水液で流し込む。後半持ってくれよ体力。

そしてもう一つのお楽しみ、二女からの手紙(半強制)。中間地点で凹んでいることを予想し、ここで開封する。

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すごいパワーの数。

パワーみなぎる。

狙ったのかどうかわからないが、LINEのキャラが応援してるっぽい。が、よく見ると勢いよく腹を出しているだけで、どういう状況なのか全くわからない。

足に力がみなぎったところで、替えの靴、靴下を準備していたが、足の状態はそれほど悪くなく、マメも出来ていない状況だったのでこのまま行くことにした。ただ、少し足がむくれてきた感があったので紐を緩め気味に調整。そして、汗だくになったTシャツも交換。中にはファイントラックのスキンメッシュを着ていたのでそれを脱いで少し乾かす。

素肌まで一枚壁があると違うものなんだなあと実感。ただ、後半は常に水をかぶりまくるので、そこまで意味は、、、。

体を拭き、新しいTシャツに着替えると気分爽快。そして締めに冷汗制汗スプレーを体に吹きかける。

ギャツビー アイスデオドラントスプレー アイスフルーティ 135g (医薬部外品)

ギャツビー アイスデオドラントスプレー アイスフルーティ 135g (医薬部外品)

 

 こいつ、良かった。冷え冷え感がとても気持ち良かった。その効果はそれほど長続きしなかった(さらに汗をかいたりするので。ただ、5kmぐらいは冷えていた)のが残念で、使ってすぐドロップバックに戻してしまったのを後悔した。おまけでくっついてきた小さい缶を持っていったらまた違ったかなあ。GATSBYといえば中高生というイメージがなんとなく強く、おじさん的には若干躊躇しながら購入したものだったが、これは良かった。暑いウルトラ時、制限時間ギリギリランナーにはおすすめの一品だ。

着替えを済ませ、うんまい給食へ。パンと湯葉の揚げたやつ、梅干しをいただく。エイドのおばさんと世間話をしながら。話をすると気も紛れていい。ちょっと胃が固形物を受け付けにくくなっているような気はしていたので、パンは少し食べにくかった、、、。もっと食べるようにしないと、エネルギーが切れてしまうよなあ。

そして最後にトイレへ。このトイレが毎回待たされる。エイドにあるトイレ仮設は基本2基のみ。毎度並んでいるのでそれだけかなりのロス。今大会で15分から20分位はトイレに使ってしまったと思う。これがあと1、2基増えるだけで違うと思う。

トイレも済ませ、ここまで約20分。結構時間を使ってしまった。周りを見渡すとぐったりしてる人多数。リタイア用か、収容バスも結構ある。「ちょっと先で倒れている人がいます!」なんて出来事も。こわい。この先何が起こるか分からないので気持急ぎ目で出発する。次に目指すは日光江戸村だ。

 

50~75km区間。このレースで一番辛い区間だった。関門過ぎてスッキリしたのもつかの間、下り基調だったコースも60km過ぎからそれも終わり、ゆるーく上ったり下ったり。メンタル的にも絶対思ってはいけない、「ここからフル1本かあ、、、。」とかマイナス思考がガンガン出てくる。きつい。なので走りに集中するため、ここからの写真はなし。写真を撮っている場合でもなかった。

鬼怒川へ向け、若干上り基調となる。次に目指す江戸村。そこまでがほんと辛すぎて辛すぎて、涙。家族は大会に出場するともらえるスペシャルチケットを使って江戸村に行っている。さきほどの関門で電話した時には江戸村をそれなりに堪能しているということだった。何時になるかは分からないが今から向かうと伝えた。電話の向こうでは何やら楽しげな声も。早く行きたい。

なにがつらいって、ゆるーく上っていく中で、江戸村への看板が出てくるわけですよ。江戸村はこちらって。それが何ヵ所もあるんだけど、一向に江戸村が見えてこない。そんなの事前にキロ数調べておけば済むのだけれど、走る前には高低表しか見ていないので、いろは坂上って下ったらあとは平坦ぐらいの意識しか持っていない。そこでなかなか現れないもんだから、もう泣きたくなってくる。ずーっとしれーっと上ってるし。

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(GoogleMapより)

江戸村着いたが案の定ここじゃない。入口どこ!!

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(GoogleMapより)

先へ進むと長い白壁。この先を見通せる、且つ上り、且つ入口見えずの三重苦。この辛さは走らないと分からないだろうなあ。そしてやっとこの白壁の切れ目が江戸村の入り口で、江戸村エイドに突入する。

江戸村はいる前にかぶり水。日差しはないものの蒸し暑い。後半はエイドごとにかぶり水。500mlのソフトフラスクに水をもらい、ちょこちょこ首、頭にかけて進んだ。江戸村に入ると江戸の人たちのお出迎え。園内にはいると言ってもホントわずかでエイドも水と飴ぐらいのみ。多少江戸感はあるけれども疲れている体には、、、。ニャンマゲがいなかったのが残念。時間もないし家族を呼んでも時間がかかってしまうなと思い、あきらめて先に行こうとしたその時、園内の向こうに見覚えのある小さい女の子が二人、人だかりの後ろにいる!!「〇〇!!」と呼ぶが気付かず、ここは面倒だがザックからスマホを取り出し電話。コース内と園内区切られているところで合うことができた。このままだと制限時間ぎりぎりぐらいだとゴール予想時間を伝え、ハイタッチして一旦お別れ。最悪のメンタルだったのにほんの少し元気になるから不思議だ。あとから聞いたのだが、私が見つけた時何をしていたかというと、何やら路上で裁判をしていてそれを野次馬のごとく見ていたらしい。何の裁判だったのだろう、、、。

 

江戸村を出て、ここから10kmほど、ほぼ記憶がない。

1kmラップも8分30~9分。69kmぐらいのエイドがあった区間(もしくはプラス信号待ちとか)では14分もかかっている。間違いなくダレた。思いっきりダレた。

 

そんなだダレた私にこのレース一番のピンチが訪れる。

ほぼ記憶がないと書いた通り、この辺りでは何にも考えないでダラダラ進んでいた。そのまま72km付近、これから鬼怒川温泉街を通過する入口あたりで、前方に信号待ちをしている群れが見えた。群れに近づくとランナーとスタッフの会話が聞こえてくる。

 

女性ランナー①「次の関門までどのぐらいですか?」

スタッフ「2.5kmぐらいですね。関門閉鎖まであと16,7分ぐらいですから、、、どうでしょう、、、。」

信号待ちランナ一同、ざわつく。

女性ランナー②「キロ6分切って行けばなんとかなりますよね?!」

女ラ①「みなさん、ここまで来たんだからがんばりましょう!!」

信号待ちランナ一同、やるしかない雰囲気。

女ラ②「ここからは下りですよね?!」

スタッフ「いや、ここ下って先の橋を渡ると上りで、、、。」

 

今思うとこの時のスタッフの言葉は優しさだったのか。

 

女ラ②「ここまで来たらあとは下りかと思ってた、、、。もう行くしかないですね!ああ、もう信号行ってもいいですか~(笑」

 完全にボーっとしていた。関門までそんなに時間がないなんて全く考えていなかった。大会前にもらったランナーズカードがペース表作らなくていいなんて喜んでたのに、お尻のポッケに入れてて、水かぶりしたもんだからぐちゃぐちゃで取り出せず。完全に迂闊だった。

この状態でキロ6出せるとは思わなかった。

ただ、関門通過できなかったらすべてが終わる。

それだけは勘弁だった。

 

信号が変わると皆一斉に走り出す。

みんな必死だ。

ここから、トライアスリートだろうか、サイクリングシャツを着た女性ランナー(女ラ②)と並走させていただく。キロ6出すしかない。普段ならJOGペースなのに、ここまで来ると感覚的にはキロ4分半ぐらいのイメージだ。

女ラ②さんと時計のペースを見ながら下る。今の状態でのほぼ全力。信号渡って、すぐ下り鬼怒川温泉街へ方向を向く。するとすぐ橋へ向かう曲がり角が見えた。

 

角を曲がる。

橋だ。

ん、この橋の欄干どっかで、、、。

あ、あの前日の旅館府フロントから見えた綺麗な橋!

tomsai.hatenablog.com

ああ、この橋を渡るんだ、、、。知らなかった。こんな思いで渡るなんて。あのダジャレおやじめ(八つ当たり)。必死のキロ6で目線は低い。ふと顔を上げると、

 

んっ?!

 

えっ?!

 

はっ?!

 

私「えぇええぇええっっ!!!」思いっきり声が出た。

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(ネット、栃ナビHPより)

女ラ②「えーっ!」(と言った記憶)

 

なんか鬼がいるんだが。金棒持って。

私「マジかよ、、、。鬼いますけど。」

私「行くしかないですね。」

 

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(RUNNET 週刊ランナーズより)

 

70km過ぎてのこの鬼階段、この鬼の顔!

これぞ苦笑いってやつをやった。笑える。

いろは坂よりきつい。しかもこちとら関門ギリギリ!

みんなうなだれてるよ。

 

しかたがない。登らなきゃ終わり。

ももに手をやり、上は見ない。

無。

できるだけ無。

修行。

無。

足、重っつっつうつttp!?!?

 

涙目で上りきる。

女ラ②さんもほぼ同時に。

私「ここからですね、、、。」

 

ここから自分でもびっくりするぐらい足が動いた。とはいってもせいぜいキロ5分半~6分だが。女性ランナーと並走して、くたばっていくのはカッコわるいというのもあるし、何としてでも関門を突破しないと全てが終わるから!

鬼怒川の温泉街を駆け抜ける。

ガーミンでペース確認して。

私「キロ6分切れてます、このままあと1km、、、」

温泉街若干下りめになったところで踏ん張る。

残りの距離を言いながら並走。

このままいければなんとかなるか。

しかし、あの鬼。一生忘れない。

 

ここでひとつまた落とし穴。

私がちょくちょく報告している残り距離、これもちろん誤差あり。なので、あと少しだと思ってもなかなか関門が見えてこない。

女ラ②「まだですかね、、、。」

私「もう少しだと思うんですが、、、。」

ここまでの距離の誤差も把握せず、恥ずかしい限り。すみません。

 

残り数100m、たぶん。

目の前には跨線橋の上りが、、、。

必死に上る。

上りきると国道にかかる信号。

信号待ち。

信号待ちランナー、一同「ああ、はやくー」

 

青に変わる直前、皆が動き出す。

信号を真っ先に飛び出した男性が、少し行って曲がり角で後ろを振り向く。

男ラ「すぐ関門です!!!」

その声に周りが安堵の雰囲気に。

ああ、声にならないような声。

 

走る。

走る。

 

第四関門藤原運動公園、閉鎖2分前、到着。

良かった。なんとか間に合った。

しかしよく走れたもんだ。あの並走してくれた(こっちから勝手に並走した?)女性ランナーさんのおかげだ。ありがとうございますとお礼を言ったかどうか覚えていない。その後の関門で少し見かけたような気もするが、時間内ゴールできただろうか。ていうか私より先にゴールしてるかな。本当にありがとうございました。

 

あと少し遅れてて、あの関門ギリギリであることに気付いた信号待ちに出くわさなかったら。そこに居合わせた人たちが行きましょうと言ってくれなかったら。私は第四関門を通過できなかった。あそこにいてくれた方々ありがとう。

 

朝見たYahooのおとめ座運勢96点は伊達じゃなかった。ついてた。

本当に良かった!

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 50~60kmのラップは20分休憩込み。60~70kmがやはり一番ダレた区間で最も時間がかかった区間だった。いろは坂上りよりかかってる。

 

あと一つ来年日光ウルトラ100km走ろうと思っている方に教えます。

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高低表のこの突起、おそらく鬼階段DEATH!!!

 

次の関門が最後、90km付近。また関門との勝負だが、それを過ぎればゴールが見えてくる。そこまでまたギリギリでは心臓に悪い。完走するには少しでも早く出発せねば。

 

第四関門に到着したのもつかの間、補給してすぐ、次の関門を目指した。

 

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初練習会

日光ウルトラレポ中だが閑話休題

初練習会の話を。

 

 “忙しいからといって手を抜いたり、やめたりするわけにはいかない。もし忙しいからというだけで走るのをやめたら、間違いなく一生走れなくなってしまう。走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ”

 

村上春樹著、市民ランナーのバイブルより。

ランニングクラブは走り続けるための理由ではないけれど、そのほんの少ししかない理由を磨き続けるための一つのツールになるのであれば、クラブの存在は意味のあるもので、そこに身を置いてみるのも良いのではないだろうか。

 

など言いつつも、走ることが好きなもの同士、楽しくやれたらそれだけでもいいなと思う。

 

7/9(日)am6:00

信夫山(のぶおやまではなくてしのぶやま)第2展望台に集合。言い出しっぺなので、15分前には到着。みんなちゃんと来てくれるかどうかドキドキワクワク。

はじめに会長がきた。朝弱めなのにありがとうございます。次にノンブロガーIさん。急なお誘いでしたが、速い人達と同等にいけるのはIさんしかいません、ありがとうございます。あ、そうそう、本当はマイコーチが参加予定だったのですが、急遽来れなくなってしまい残念。次元の違う走りをみるのは次回のお楽しみ。次に現れたのは、、、。ん、今までお会いしたことがない方だ。ということは、ちょびさん(id:chobi_chobi)!CBSで私がさきに帰ってしまったばっかりにお会いできず、あれから苦節1ヶ月とちょっと(短い)。2、3個隣の市から駆けつけてくれた。ありがとうございます。次に現れたのはノンブロガー、これまたイニシャルIさん。前に一緒に猪苗代ハーフ、仙台ハーフを走った。近々遠くへ行ってしまうことになり、とても寂しい。あと残すはブタロウさん(id:ssk31)だ。お、車がやってきた。きたきた。川俣ロードレースで応援、初対面を済ませている。その時と同じランシャツランパン。おや、もうお一方、もしかしたら参加するかもと言っていた方だ。女性がいると華やかでいいですなぁ、と思っていたら、なんとそらいろさん(id:millequartz)とは!朝からサプライズ。と、まあこんな具合に皆さんご参集いただきまして、総勢7名の初練習会と相成りました。

 

お互いの自己紹介を済ませ、早速練習に。

コースはマイコーチよりいい練習になると教えてもらっていた場所。詳しいことは当日と思っていたが、マイコーチが欠席になってしまったので、まずはゆっくりアップで一周。そのあとは各々のペースということでスタート!

福島は朝から暑い。が、コースの信夫山(のぶおやまではなくてしのぶやま)一周道路は木が生い茂っており日陰も多い。同じコースを走っているランナーもいた。

ゆっくりみんなでランニング。各々がご挨拶がてら話をしながら進む。同じ趣味を持っていると話もしやすい。はてブロランナーさんは記事を見ているので、はじめての気が全くしない。次のレースのこととかどんな練習をしてるかとか、この時間が楽しい。

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 一周5kmなんてあっという間。私、ちょっと先日の日光の後遺症が1箇所残ってしまい、走れるか不安だったが、そんなものはどこ吹く風。逆に筋肉がほぐれて良くなったかも(とはいうもののなかなか違和感とれず)。一周終わると一旦休憩。汗ダラダラ。30℃近い。

二周目は速いペース組とゆっくり組みで。会長は競馬へ。今、福島は夏競馬真っ只中。ぜひ福島競馬場へ。

二周目、ものの数百メートルもすると速い組はスーッと視界から消えてしまった。ゆっくり組みも一周目よりは少しだけペースを上げて。このコースはなかなかのアップダウンで一周回って高度上昇180mぐらい。今回は右回りをしたが、左回りだとまた上りと下りの割合が変わり、よりきつくなりそう。たまにはプチトレイルで烏ヶ崎へ、などとコースバリエーションがいろいろ考えられそう。良い山だ、信夫山。

 

二周したところで、皆さん汗ダクで終了。

ヒアリがどうとか談笑しながら第一回の練習会終了!楽しかった!お集まりいただいた皆さん、ありがとうございました。またやりますので、よろしくお願いします。

 

今まで2人だったランニングクラブが今回で6人ぐらいになった、たぶん。

 

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【第1回日光100kmウルトラマラソン挑戦⑤】「日光UM前はCBSが王道に」

いろは坂に入る。

 

第一、第二いろは坂があり、そのカーブの数を合計すると48か所。昔の人が考えたいろは文字からつけられた坂(道)の名前。いろは坂。名前だけ聞けばいにしえの風情感漂う、やさしそうな坂に思えるが、いざ走るとなればただのしんどい激坂。日光ウルトラマラソン完走に向けての重要ポイントとなる。

 

目標は歩かない。歩かないけど無理しない。

無理しないというのが結構大事で、結局ここでだいぶ足は使ってしまうのだけれども、いろは坂を上りきったところであと70kmある。頑張って上るがあとのことを考えて。なんとも難しい。

スタートしてからいろは坂までゆるめの上りだったが、いろは坂に入ると傾斜もきつくなる。各カーブにいろは文字の看板。ランナーたちは看板ごとに記念写真を撮っている。SNS映えしそうだ。自分もブログ用にいろは坂制覇!的なことがあればネタになるのかもしれないが、そんな余裕は微塵もない。ただひたすらに坂と向き合い上る。いろは坂上り終点の明智平を目指して。

8分20~40ペース。遅いけれども歩かない。傾斜はゆるいところで5%、平均的なところで8%、きついところで10%越え。徐々に気温が上がっているが、高度は上がるし、何より日差しがないので、そこまで暑いとは感じず走ることができた。

黙々と上る。

目の前のうねった上り坂を見るとCBS(チャレンジ磐梯吾妻スカイライン)を思い出す。あれは本当に辛かった。CBSに登山に行ったわけではなく走りに行ったのに、足が痛くて走れない。なんとか歩き切り、後半復活したからよかったものの、もうあんな思いはしたくない。

黙々と上る。

周りのランナーもそれほど歩いている人はいない。あまり歩きすぎると関門にひっかかるから。

黙々と上る。

いろはの看板も終盤の文字に。というか何の文字から始まって何で終わるのか分からなかったので、周りの雰囲気でそろそろだろうと判断しただけ。ふと顔を上げると明智平のロープウェイ発着場が見えた。周りからも安堵の声が聞こえる。

ああ、上りきった。歩かずきた。

ロープウェイ乗りたい。どこまで行くのか知らんけども。

なんとかいろは坂上り、完走。

 

明智平のエイドでは今大会初コーラ。

何なんだこのコーラの美味しさは。たぶんランナーの皆さんも思っているはず、走り疲れている時のコーラは仕事終わりのビールを超える。超うまい。

次に目指す中禅寺湖はすぐそこ。

明智平エイドを出発するとすぐ長いトンネルに。トンネル内追い越し禁止。歩道が狭い。あまり遅く走ってしまうと迷惑かけそうなので、周りの流れに合わせて。それでも追い越してる人がいて、中には追い越しの最中に携帯落として、後ろから車が来て「あぶない!」って周りから声が上がることも。ちょっとひやっとした。ルールを守ろう。

 

中禅寺湖近くなってくると徐々に風が強くなってきた。

そして目の前に湖。ほんとこの日光前半は見どころ満載。

そして山。

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まさかのJKじゃないJKなめの男体山

今写真見て気づいた。東照宮ぶりの偶然のJKじゃないJK。

 

山からの吹き下ろしの風か、遮るものもないため風が強い。そして体感の気温が上がってきたので、バックからあるものを取り出す。

私的今回のMVPギア、マジクール。チリーパッドがお店に出てたサンプルとは違ってやたら大きくて使えなかったので(臭かったし)、何かないかと前日ゼビオで購入していたもの。見た目的にちょっと、、、というのがあったのでこれをしてネックゲイターで隠して、なんて思っていたのだが、ゲイターは暑いしめんどくさいのでこれのみ装着した。なりふり構わず完走に向けての投入である。あとからAMAZONでみたら、

こんな柄もあった。シティーボーイにはこちらがおすすめ。

こいつをエイドで水を含ませ、首に巻く。首ひんやり。以外に気持ち良くて最後まで大活躍だった(ゴールまで残り1kmあたりで外した)。もちろん、制限時間内完走目標の超長時間走る人向け。暑さからきっとあなたを守ってくれるはず。

 

中禅寺湖畔を2度ほど折り返し、第二関門到着。

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結構時間がない。まあ、次はいろは坂の下り。ここで気持ち良く走れれば、貯金もできるはず。エイドではうんまい給食酒まんじゅうを食べ、すぐいろは坂の下りへ。

 

いろは坂下りに入る。

ちょっと想像と違ったのが、結構傾斜がきつい、、、。ランナーにとってちょうど良い傾斜っていうのがあるはず。これはきつすぎる。ガンガンガンガン前ももに衝撃。いろはのカーブでうねるは下るはでたいそう辛かった。あわよくば6分切ってと思っていたが、むりむり。速い区間で6分30。下りを疾走できるようになりたいなあ。

いろは坂は2車線の一方通行。ランナーはキープレフトなのだが、やはり辛くなってくると、右カーブでショートカットしたくなる。人によってはF1レーサーかというぐらい、アウトインアウトして何人かに抜かれた。CBSの時は対向車もいたから、インに突っ込んだところで車がきたら接触の危険も。私だって気分的には縁石乗り上げるぐらいのイン攻め、ハングオンしたいが、ぐっとこらえ、後ろを確認し左車線だけははみ出ないように自制した。

 

ももブルブルさせていろは坂終了。

ここまで、日光前のCBSの経験がとても生きたと思う。CBSのコースから34kmたしたのが日光ウルトラと言っていいほどに同じ雰囲気。来年も同じ時期の開催であれば、日光4週前に貴重な60km越え走+峠走を味わえるCBSは、間違いなく日光前の最適前哨戦、王道ローテになるだろう。

みなさん福島に是非お越しください。

 

いろは坂終了してもしばらくは下り基調。中間地点、次の関門を目指す。

下りでそれほど貯金はできなかったけれども、50km通過ラップは以下の通り。

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次の関門が51km地点で、30分ぐらいの貯金ができそうだ。

それにしても、トイレ込みのエイド滞在が多い、、、。ちょこちょこ水飲んでると尿意が頻繁にやってくる。山だからトイレないぞと思うと余計尿意が増してくるような気がする。尿意との戦いは後半も続き、さらにはあれやあれとの戦いが、、、。

 

何はともあれ、第3関門(51km)が見えてきた。

ここではお楽しみの初ドロップバッグ回収だ!

 

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