いわきサンシャイン中止でもって下がっていたテンションのところに、一緒にいわき参加予定だったRCメンバーのOさんが「福男競走当日参加します」とのLINE。
暁まいり福男福女競走へ
存在は知っていたけれども、今まで夜にやっていたし、この時期はいわきサンシャインがあるので詳細については知らなかった。福男福女競走はこんな行事。
「暁まいり」という信夫山にある羽黒神社へわらじを奉納する伝統行事を、我先にという「競走」へと市の青年会議所が企画し発展したイベント。今年は幅広く参加者を募る目的で親子の部を新設したりで昼間の開催となった。この日は脚の具合を見ながらゆっくりロング走でもしようと思っていたのだが、これも何かの神の思し召し、福男競走し参加してみようかと思った。いわき中止の禊だ。
朝起きて、一日特に所用がないことを確認し(←これ大事)、せっかく親子の部があるのならと二女を誘ってみたが、外が寒波の影響でとても寒くてなおかつ強風が吹いてるのを察知し参加拒否。まあ、無理させてもしょうがないのでここは1人でのんびり行きますかと身支度開始。
外はかなり寒そうだったし福男競走だけだと走りたりないと思ったので、まずジムまで車で行ってそこから会場までアップがてらジョグ、競走参加してまたジムまでジョグでもどりサウナという行程で行くことにした。
賑わい始める会場と飛び入り受付
ジムから会場まで4kmほどジョグして到着するとすでに受付が始まっていた。
参加者募集人数が700名までということでそこそこの賑わいになるんだろうなあと思った。当日受付も特に問題なく済ませ、巨大ヒーターの前でRCメンバーOさんと談笑していると、先日一緒に信夫山トンネルランをした娘の幼稚園のお父さん仲間がスーッとジョグで現れた。
「おー、Nさーん!」
Nさんは特に福男競走のことは頭になく、奥さんの実家まで走って向かう(これ市民ランナーあるあるじゃないでしょうか)途中に会場横を通り、何やってんのかなあと不思議がってたところだった。
「福男受付できるから、そこそこ、受付は!」
Nさんはなんだかよく分からないまま当日受付へ向かい、スタート位置のくじ引きを引いていた。
あ、参加費無料です。
福男競走スタート前
私自身も初の参加だったので競走に関することはその場で把握。
基本的なところとして。
信夫山の入り口にある大きな鳥居をスタートし、そこから1kmちょっと登ったところにある羽黒神社へわらじを奉納し祈願するのが目的。それを一番乗りで果たした人が福男、福女になる。
受付するとわらじがもらえる。
これを体に縛り付けて神社を目指す。
こんな感じだ。
パタパタしたり、結んだわらじの紐で脇が窮屈に感じたりしたが、走り始めたらきつくてそんなの全然気にならなかった。
次にスタート位置の抽選、くじ引きをする。これはテレビでよく見る福男でもある、いわゆる第0関門、スタート位置抽選。参加者は約700人で神社へ一番乗りを目指すのだからスタート位置は重要。できるだけ前にいないとかなりのタイムロスだ。そしてくじを引いた私のスタート位置。
600番に近い500番台。だいぶ後。
同じく飛び入りしたしたNさんは自分のちょっと前、Oさんは親子参加で200番前半だった。なんでも会場内アナウンスでは、「昨年の一番乗りは4分台」(あとの動画を見ると今回それはなさそう)ということだったので、最前列取ったとしてもそんなペースじゃあとてもじゃないが走れないので、なんなら最後尾でいいですという気分だった。しかしスタートが近づくにつれて、やっぱり競走本能が目覚めて、どうやって抜いたらよいか、やっぱり前の方がよかったと思っていたのはまた別の話。
時間があったのでコース試走
受付済ませてスタートまでは1時間ほどあったのでNさんと試走に行くことにした。1kmちょいなのですぐ帰ってこれるし(実際は少し脚を使ってしまうはめに)。
これは帰りに撮ったので上から。
先に見える鳥居あたりがスタートで、スタート直後からなかなかの登りが始まる。結論から先に言ってしまうと、もうスタートから最後まで「なかなかの登り」(急登含む)である。
うん、写真でも登り具合が分かる。ここはまだスタートして100mぐらい。
護国神社を過ぎ、なかなかの登りの大きめな道路をさらにちょっと進むと旧参道へ向かう細い入り口が出現。トレイルのレースでもそうだが、スタート後、ロードからトレイルに入る辺りは渋滞することが多い。なのでこの旧参道入り口までの広い道路でどれだけ前にいけるか。そんな話をNさんと息をめっちゃ切らしながらしてた。
旧参道は細くて急。滑り止めの丸い模様も急なことを物語っている。
日陰のところなどは運営側で塩カル(融雪剤)を撒いてくれたようだった。
普通に立ってたら後に倒れそうになるぐらいの坂。
やっと景色が開けたと思うのもつかの間、本番はここから。
羽黒神社の鳥居をくぐりさらに急な登りを駆け上がらなくては(歩かなくては)ならない。
激坂。
鏑木さんが好きそうな坂だ。今度RC練習会でここを坂ダッシュしてみようか。
長いがもうすぐといえばもうすぐ。さらに急。
いやもうすぐといえばもうすぐなんだけれども、ここからがさらにきつい。
階段を数段登る。いよいよクライマックスだ。
ガレ場登場w。
心肺ゼーゼー、脚パンパンでこのガレ場は大丈夫か。
救いはガレ場は短いこと。
いよいよゴールが見えた。
数段階段登ってゴール。
ここまでの道中、Nさんとほぼ「これきついな。走れないよね。」しか話さず、結構脚を使うはめになってしまった。というかこのぐらいできついとか言ってたら暖かくなってからのトレイルシーズンはやっていけないな。鍛錬あるのみ。
羽黒神社に無事登れるように願掛け。
神社横のテーブルで持っていったわらじを奉納する。
さあ、ある程度は知っていたコースもいざ走るとなるとこりゃきついはと、面白くなりそうだと笑いながらスタート地点へと戻った。
いよいよ競走スタート
スタート地点に戻るとだいぶ参加者が集ってきていた。
会場のアナウンスでスタート地点へとゆるゆる移動。
スタート地点に集るとやっぱり後の方で、これはスタート後大変そうだった。参加者たちはマジ福男狙い一握り、少しでも前へ行きたい人々、そうでもない人々、いわきサンシャインの中止でこちらに回った人(いわきT着用)、寒いのに元気なスポ少の子ども達と走らざるをえないつらそうな監督・コーチ、高校・大学の陸上部、大きなバックに子どもを背負っている人、ベビーカーに子どもを乗せて走らんとしている人、コスプレの仮面ライダー(コスプレ賞あり)、中睦まじいカップル(カップル賞あり)、いろいろだった。
さあ、10秒前からカウントダウンでスタート!
(動画内12:40ごろスタート)
スタート直後、道路は広いけれどもいろんな人たちがいっぱいいるのでなかなか抜けない。最初の登りで脚を使い切るのはあれだけど、広いところで抜いておかないとあとがつらい。
うねうねしながらがんばって走る。
200mほど護国神社を過ぎたあたりでもうゼーゼー。
旧参道に入ると道幅が細くなり、さらに抜きづらくなるが、抜くどころか走ることさえもうつらい。傾斜がきついところは早速腰が90度ぐらい曲がってんじゃねえのってぐらいの姿勢でパワーウォークゼーゼー。
羽黒神社鳥居には給水所があるがスルーして走れるところは走る。走れるところで㌔7ゼーゼー。
鳥居過ぎてからも急登でやっぱりゼーゼー。
いよいよ最後のガレ場に来るもなかなか走れずガレ場ゼーゼー。
ラスト階段数段ぐらいは走って登る。
ゴール。
あっという間のゼーゼーマンでした。
ゴール地点の様子はこちらを。
(14:50ぐらいからゼーゼーマン)
ゴールしてわらじを奉納すると順位の書いてある手ぬぐいがもらえる(食券は会場でアンケートに答えるともらえる)。
もうちょっと前からだったらもうちょっと順位よかったのになー(順位が分かると競走本能がでる)。ていうか、この1kmをしっかり走れたらだいぶ力ついてるって思ってもいいかもしれない。もうほんとにきつい。ゴール後はへばって座り込んでる人も多数。そのへばってる人の中で仕事のお付き合いがある人がいて、自分よりだいぶ前の順位でゴールしてたのには驚いた。走ってたのか~。それにズームフライ(ペガサス35かな)履いてるし~。今度マラソンの話してみよ。
ゴール後の振る舞い
同じ頃ゴールしたNさんと下山。
下山後すぐにりんごと甘酒のふるまい。美味しいりんごを頂く。
下山は下りなので2人で「きつくて楽しかったねー」なんて話をしながらジョグで下る。膝は相変わらずと言えば相変わらずで、下りはちょっと違和感が出やすい。のぼりは全然でない。1日たった今、通常時にちょっと違和感。これはいわき走らなくてよかったな。まだまだ完治が遠いような気もして内心凹みつつ。
会場に戻ると順路通りに流れてアンケートに答えて先ほどの300円分の食券を頂く。
ふるまいブースで使える食券でお好み焼きをいただいた。
さらに大盛りの美味しい豚汁まで。
参加費無料で良いトレーニングと競走本能を刺激してもらって、さらには願掛けまでできてのこの振る舞い。ご馳走様でした。地元だけに知り合いも何人かいて楽しい時間だった。超ローカルのこういうイベントも良いもんだ。
5月には同じく青年会議所主催の信夫山パークランニングがある。
そちらはトレイルランナー真船氏監修のコースで年々盛り上がってきているランニングイベント。
そういえば前の記事で書いた、仙台ハーフ5kmの部エントリーをまさかの入金忘れで走れないという大チョンボを犯したので、こちらを二女とエントリーをしてみようかとも思ったりなんかして。今回のコースもパークランニングのコースなので、またまたゼーゼーマンになること間違いなし。
今回の競走のサマリー。
今後、このコースを使ってタイムトライアルする練習をしてみよう。
このコースでぐっとタイムを縮められたらトレイルもがんばれるはず!
ということで、第七回暁まいり福男福女競走満喫。
現場からは以上です。