さあさあ、旅の始まり。
小雨も上がり、だいぶ明るくなってきた。ゴールは100km先。何一つ焦る必要もなく、スタートの雰囲気を存分に味わいながら走りはじめる。
まずは何といっても世界の日光東照宮を目指す。学生の頃から雰囲気がとても好きで何度も訪れている場所。そこを走っていくようになるなんて、もちろん思っていなかった。中まで入れるわけではないけれど、東照宮にを走れるというだけでも自分にとっては価値のあることだ。
スタートして数kmは交通規制があり、いつものマラソン大会の雰囲気。いってらっしゃいと多くの方々に声をかけていただきながら気分良く進む。交通規制区間が終わると歩道を走行するようになる。100kmの全区間交通規制など大変すぎることであるから、致し方ないことなのではあるが、もう、初めからずっと最後の方まで歩道は走りにくかった。
こちらは日光駅近くの様子だったと思うが、このぐらいの綺麗で広い歩道はここだけで、ほとんどがこの半分以下、場所によって雑草が生い茂っているところとかは人ひとり分ぐらいしかない。しかも傷んだ歩道となると凸凹がある。足をくじかないように注意せねばならない。そしてそれなりのランナーがいるわけなので、抜くときは車道に出て、それが面倒な人はほぼ車道で走っていた。早朝なので車の往来は少ないが、やっぱり車道は危ない、そして邪魔。ランナーのモラルが問われるところではある。
日光のこのコース、スタートしてから30kmほぼ上りである。
それと、ガーミン735で記録した高低図はこちら。
あ、今回ガーミン735、最後まで電池がもった。13時間50分で残り5%ぐらいだったので、ほぼメーカー仕様通り。疑ってごめんなさい。ただ、無駄な、というかいらない設定をオフにした上での時間なので、そこは後ほどどんな設定をしたか参考のために書き記す。
で、どこかで見たような高低かと思えば、CBS(チャレンジ磐梯吾妻スカイライン)とかなり似た高低図になっている。日光もCBSも30km上って、30km下る。CBSは下りきって終わりだったが、日光はさらにそこから34km。
なので、1ヶ月前と同じように走ればいいのだ、、、。
あっ。
それはいかん。
CBSでは14.5kmあたりで足裏が痛くなり、そこから上り終わりの浄土平まで完歩してしまったのだ。今回そんなことをしたら関門なんて1つも通過できない。
慎重かつ大胆に。
ただ、1回経験していることの心的メリットはとても大きく、同じ轍は二度と踏まない。学習した。その奮闘はまた次に(後ほどばっかりだ)
さあさあ、ゆるく上りながら東照宮を目指す。
スタートして少し過ぎると、日光杉の街道へ。
ぶっとい杉の木の間を走る。とても気持ちいい。マイナスイオンマックス。
気温も少しずつ上がってきて、アームカバーとネックゲイターをとってしまう。今日は一日曇り予報になっていたため、日焼け対策でしていたアームカバーは即いらないと判断。日差しがあってもこの杉に守られた道は涼しかったろう。
早速日光の風景を満喫する。
その後、東武日光駅(さっきの歩道の写真辺り、たぶん)を過ぎ、いよいよ東照宮へ。
さあさあ日光橋。ほんわりくもってメルヘンチックになっているのは防水ケースにアイフォーンを入れていたから。
橋の上から左を見ると、
神橋。
これを見ると来たぜ東照宮と感じる。
JKじゃないJKの後ろから階段を上る。
所々の短い急坂はご愛嬌。
もうすぐもうすぐ。
来た。表参道!
そして、
きたー。東照宮!
完走祈願完走祈願。
が、ここで左折れ。
自分としてはこの先の鳥居くぐって、表門ぐらいまではせめて行きたかった。そこから先は拝観料がかかるしあれだけど、ちょっと物足りない、、、。まあ、よし。とにかく走って東照宮きた。それでいいさ。
二荒山神社も通るよ。太鼓だか何かが響いていた。
今回の日光100kmウルトラマラソンはウルトラマラソン世界遺産シリーズのひとつ。やっぱり世界遺産を前にして走れるのは気分が良いもんだ。
日光の社寺、満喫。
旅行気分もひとまず押えて、第1関門の馬返しを目指す。
関門の制限時間は以下。
第1関門までは約20kmを2時間45分で行けばいい。ずっと上りとはいえまだ元気。ただ、ここまでトイレ1回と長い信号待ちの影響か、関門到着制限時間20分前。結構時間がないな。当初の予想ではずっと上りで、いろは坂のある第1、第2関門の通過がしっかりできるかどうかが鍵だと思っていたので、ここからが勝負だなと気合を入れ直す。
ここまでのラップ。
第1関門でうんまい給食、ひとくち羊羹をしっかり食べ、走りはじめる。
さあ、ここからはいろは坂。
絶対CBSのようにはならない。
いろは坂を走りきる!!