ウルトラのエントリーまであと少し

日光ウルトラマラソンのエントリーが今週末。いよいよ。

心の中ではもうすでにエントリーしているのだが、いざエントリーするとなると、ハーフ等のエントリーとはまた違った関門が待っている。家族の理解。いや、妻の理解。どう説得するか。すべてはそこに集中してきた。下手の横好き、完全なる個人的趣向において走っているわけだが、わがままなことを言わせてもらうと、家族とも一緒に楽しんでいきたいとも思う。長女なんかはすでに、「またマラソン?!」という胸を射す言葉が多少出つつあるのだが、次女の好奇心旺盛なところを巻き込んで、次女をランニングクラブに入れようかと思ったりしている。妻に至っては、一番ハードルの高い予算的なところを折衝していかないといけないので、かなり難儀な話である。一番良いのは妻が走ることに目覚めることだが、今のところそれは厳しい。

 

さて、ウルトラの話をどう切り出すか。

タイミングは慎重にいかなければならない。近々でガーミンを更新し、予定外のスピンバイクも購入した。金がかかっているイメージが半端ない。そこにきてエントリー料の高いこと。絶望的である。さらに、日光ウルトラマラソンでは前日受付と説明会があり、当日は太陽が顔を出す前からのスタート。100km走ってそのまま帰れるかどうかも分からない。車中泊か、宿泊先を探すか。車中泊はさすがに不安が大きい。宿泊だな。となると基本的に旅館、ホテルに泊まりたくて仕方がない娘達から攻めるのが良さそうだ。宿泊先を調べる。公式HPでも案内している鬼怒川温泉。普通に泊まったらエライ金額がかかるな、、、。そんな中、少しでも予算的に抑えられるところを3つ見つけた。空き室も残りわずかなようで、今週末のエントリーを考えたら、早めに動かないとまずい。

 

昨晩、折衝開始。

 

「だいぶ先なんだけど、7月栃木行かない?泊まりで。」

少し遅めの帰宅だったが、その頃にはもう皆寝る準備が出来ていて、談笑しているところだった。妻の機嫌は、、、。良さげだ。

「え?!お泊り?!」

早速、長女、次女がざわつく。

「何、急に?」

意外と冷静な妻。

「あ、ちょっとマラソン大会があってね。ついでにお泊りなんかどうかなと、、、。」

また?という表情が一瞬よぎったが、すかさず長女、次女が、

「行く!行く!」

よしよし。

「で、そのマラソン100kmあるんだよね、、、。ちょっとやってみたくて」

「ふーん、そうなんだ。大丈夫なの?」

その通り。自分でも分かりません。が、悪くはない反応。

「日光でね、そんなとこ走る機会滅多にないから、、、。日曜は丸一日走ることになっちゃうけど」

「その間、どうしてれば?」

鬼怒川温泉あたりで泊まれれば、ほら、猿軍団とかあるから、、、」

ここで娘達、

「温泉行きたい!」

うん、もうこの流れで、宿泊先の候補をたたみかけるしかない。

「みんなで泊まるとそこそこかかるから、ちょっと調べたんだけど、こんなところやあんなところが、、、」

仕事以上にプレゼンに力が入る。マラソン大会のエントリーが週末で、その日が来ると部屋も埋まっちゃうから、今しかないアピール全開で。

「ここがいいね。」

きゃっきゃしている娘達がいるとやはり進めやすかった。

「まあ、だいぶ先だから、仕事も早く行っとけば休めるか、、、」

と、妻。

 

第一関門通過。

 

旅館は押さえた。エントリーまだしてないけど。そして第一関門と言ったのは、まだ「エントリー料」を伝えていないから。第二関門(エントリー料の件)は、もうなんとしようもないので、そのまま進めてしまって、あとはなるようになるしかないと思っている。ちょっとした罪悪感もありつつ、あとは時の流れに身をまかせテレサテンの気分。

 

走るのにはそんなにお金がかからないと思っていたのだが、結構やりたいことをやろうとすると、それなりにかかってしまうことを実感している。が、それ以上に、ウルトラマラソンへの好奇心が私の心を支配している、故障中の本厄40歳男。