天国と地獄【はが路ふれあいマラソン2016】地獄 20km~GOAL

激坂下り

地獄の始まりだったかもしれない。20km付近の激下り坂。こいつは驚いた。想像以上に下ってた。その前の上りをそこそこすっと上って、よし頂上、下りは気持ち良くと思ったら急降下。下りは好きだけど、この下りは勘弁。ジェットコースターロマンス。太もも負担かけないように、ブレーキかけないように、、、。そーっと下ろう、、、。

 

できない。

 

太ももブルブルしてる。ベタッベタッって走ってるような感じになってしまった。なんともはや。

20km~30kmのペース。

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20km過ぎて細かいアップダウンが。一つ一つはそんなでもないのだけれども、塵も積もればなんとやら。そして25km手前ぐらいから、左足裏が徐々に主張し始めてきた。まだまだ道のりは長い。少しでも左足裏に負担をかけまいと、踵着地を少し意識強めにして、右半身で少し頑張る感じになっていったと思う。また、フォームがなんかしっくりこない感じになってきたのはこの辺りから、、、。ただ、30km通過時、まだ1分程度のアドバンテージあり。NETで。

 

風船?!

29km付近と記憶している。なんか後ろの方からペースがどうのこうの言う大きな声が聞こえてきたと同時になんか大きな集団にかわされた。

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4時間ペーサー?!(この写真はスタートしたばかりの頃)

えっ、もうアドバンテージ無くなった?だいぶ落ち込んできたけど、まだ大丈夫だと思っていたのに。ブロックの一番後ろだったし、ペーサーはグロスで走っているのだろうと、ネットではまだ大丈夫とは思ったが、多少ショックが、、、。ちょっと動揺していたら、すーっと100mぐらい前まで集団が行ってしまった。やばい。置いてかれたらきつい。と思いつつも、ペースアップできる感もない。あれ、なんだ、足結構使ったのかな。左を気にしすぎてたけど、なんか右足も重い。

 

いよいよGo To Hell

視界に風船(4時間ペーサー)はまだ見える。あと少し耐えれば、ネットでサブ4もいける。あと少し耐えれば。あと少しは12km。12km。12kmね。よし。だんだん気が遠くなりそうになった。ひとつ救いがあるとすれば、30km過ぎたら40kmの坂まで下り基調。ペース上げたい。が、踏ん張れず、、、。ていうか、足がやばい、、、。腰回りも硬くなってきた。いよいよ切れたか。35km通過。アドバンテージ約20秒。踏ん張るのに、というか上半身の疲れも出たのか視線が下がる。あと7km。

36km付近の給水所。いよいよその時が来た。

給水でスポドリを取ろうとしたが、タイミング悪く(人が群がっていたりで)上手く取れなさそうだったので、最後のテーブルでいいやと思ったら前の方とぶつかりそうになって。やべってんで横に(田んぼ側に)にずれたら、なんか小石のようなものを踏んだ。一瞬左足裏がツーンとなって、痛って右足でケンケンみたいになったら、右足首、軽くクイってなった。おっとっと。おっとっと。おっとっと。少し歩を緩める。左足裏でなんかくすぶってたのが、ぶわって爆発したようだった。痛みが強くなった。

 

いや。まだあきらめない。まだ。

37km、1kmのペースを知らせるバイブ。6分20秒。

ガックリ。

そしてガックリしているところに、トイレでも行ってたんだろうか、だいぶ前に行ってたと思ったペーサーの方の一人が私の右側を、それはそれは軽快な足音で、スタタタタタともう一人のペーサーめがけて疾走していった。

メンタルストップ。降参。

 

残りゴールまでの苦行

DNFしようかと本気で思った。一旦腰を下ろして足裏どうなってんだと、靴を脱ごうとしたら、脱ぎ焦ってしまってグッと足に力を入れたら一気にふくらはぎ固まる。攣った。

https://www.instagram.com/p/BOJRR2_hPrR/

動けねー。しばし、苦痛のふくらはぎ伸ばし。靴下脱ぐのも嫌になり、紐を緩めにして歩きはじめる。とにかく進むか。もう走れないけど。

目の前にそばエイド。美味しそう。もう時間を気にすることもないので、しっかりいただく。

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美味しかった。気が抜けたらおなかも空いてきて、わんこそばを食べるがごとく完食。美味しい。これは美味しい。力出るかなーと思ったけど、薬じゃないしね。足の痛みはそのまま。沿道の方々に「がんばれー、自分のペースでいいよー」などと声をかけていただく。お礼を言いながら歩く。足が痛そうな私を見て高校生っぽい若いお兄ちゃんが、「大丈夫っすかー、もう少しですよー」と声をかけてくれる。半分冗談、半分本気で「足交換してほしいよ」って言ったら、「それはちょっと、、、(苦笑)」って。DAYONE。

田んぼ道のどこか、右に折れたところ進むともうすぐ40km。ちょっと坂あるぞーと沿道から。ああ、そうだった。最後に坂が。コワい。その坂を目前にして、小さな給水のところで救護のボランティアの方を見つけた。やっぱり足裏見ておこうと、救護の方に話をして救護スペースで脱いでみる。ほんのり赤かったけど思ったよりは腫れてない。というか止まってから2km歩いてきたら、もう腰回りから太ももからいろんなところが固まっていた。テーピングの上から、「靴下凍るぐらいスプレーした方がいいかも」とアイシング噴射。「坂2つあるけど、超えたらもう終わりだから頑張って。」ん、2つ?!そうですか。とても静かな心持ちになりました。

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一個目の坂だか二個目の坂だか分からないが、坂でピカチュウに会った。

それにしても、40kmのこの坂はえげつない。足がなんとかもってここまできたとしても、これを乗り切る足は出来ていなかった。坂を歩きながら完敗だと思った。

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なんとかゴール。その後。

なんとか完歩した。

下半身を着替えるのも億劫になってしまって、上半身だけ着替え車に乗り込む。悲報を打って、帰路へ。足は痛いが運転できついというのはそれほど感じなかったが、眠気が襲ってきたので、PAで30分ほど仮眠。ちょっとの時間だが目が冴えた。が、足がさらに固まっていくのも感じた。家到着18時前。これにて2回目のフルマラソン終了。初フルとはまた違ったフルの洗礼を浴びることとなった。天国と地獄のはが路ふれあいマラソンでございました。

翌日、報告はしたが、左足裏より右あしがえらい痛む。左をかばったフォームなってたりしたのかな。くるぶし下あたりは内出血で腫れていた。筋肉痛は、お尻周りと太もも側面が特に強く。その中でもひとつ良かったのは、ニューハレVテープのおかげだろうか、膝周りの痛みがほとんどなかった。これはよかった。今、大会終わって4日過ぎようとしている。筋肉痛、左足裏はほぼ復活。が、右足がまだだめ。例のブツも到着したところで走りたいけど、、、。

 

明日は先輩に、はが路の敗戦の弁といわきの抱負を述べに行く。

 

以上、レポートでございました。