最近意識をしている言葉。
「in control」。
インコントロール。
この言葉を目にしたのは、海外の大学で陸上競技をしていた方のブログを読んだ時。
(すみません、無断リンクですがためになった記事なので)
海外ではまずオールアウトはしない。
高い負荷を保ちつつ、常に「in control」(制御できる範囲内で)を意識する。
と言う記事。
国、文化が違えば考え方もいろいろ。
日本がだめ、アメリカが正義とはっきり区別するようなものではないと思いますが、ああ、なるほどなーと思った。
日本人全力しがち。
これはあると思う。
限界突破。毎回全力投球の美徳。精神鍛錬。侍。ストイック。
そういうものに関して日本人は敏感であると。特に昭和を過ごしている人にとって。かく言う自分も昔の部活は水を飲むな、練習で出せないものは試合で出せない、一挙手一投足常に真剣に、などという指導のもとがんばってきた青春時代がある。全力が正義だった。
私自身のランニング練習、特に初期の頃を少し考えてみると、やはりポイント練習と言うか負荷の高い練習をやりたがっていたと思う。短時間の練習であっても思いっきりゼーハーゼーハーすることで達成感も感じていたし、回数をこなせれば走力も徐々に上がり自信になった。
ただ、全力(オールアウト)ばかりの練習は続かない。
たいてい怪我をする。
つらくてやりたくなくなる。
そうやっていろいろと覚えてきたところはあるけれど、何度も怪我を経験したからこそ「無事これ名馬」といったような格言が身にしみてくるものである。コンスタントにトレーニングを持続できることが重要で、その時に意識するのが、「in control」。
疲労度を上げず、次の練習を気分よく迎える。
ひとつひとつの練習の意味を考えて継続する。
タダがむしゃらに走らない。
よくやりがちなのが閾値走がTT(タイムトライアル)になってしまうこと。
みなさんご存知ダニエルズ提唱の閾値走は「心地よいきつさ」でという設定ペースがあるが、今までの傾向では(私の)たいてい設定より速いペースでは入り、そこからペースを落とすのがなんとなく嫌(日本人気質?)なのでそのまま行き、終盤1km上げれるだけ上げて20分後オールアウト、みたいな。もうちょっとでPBじゃん、みたいな。
そうではなくて、科学的な根拠に基づいた設定ペースと自分の今の走力をしっかりと認識した上でペースを設定しないと、その閾値走という練習メニューの目的そのものから外れてしまうということなんでしょう。
何事にも簡単な近道はない。
コンスタントに継続するためにインコントロールで。
よし、今夜は今からトレミで傾斜がっつりつけてゼーハーするぞー。
インコントロールでね。
あ、上で挙げた記事の中に「アメリカ人シャツ脱ぎたがり問題」というのがちらっと出てくる。この夏、めちゃくちゃ暑いときに、人通りがほぼない激坂コースでTシャツを脱いで走ってみたらちょっと爽快だった。かといって、まだ贅肉満載のボディを人前にさらすことはできないし、夜メインのランニングで住宅街を上半身裸だったら通報がくるのでできないけれど、100%人が来ない確約があるならTシャツ脱ぎたい。
もう残暑で今年はないが、来夏へ向けて体をしゅっとさせていきたいと思った。
おしまんじゅうたべたい