動き続けられる心拍数

奥久慈まであと1週間。

練習不足で難関コースに挑むのは本意ではありませんがレースは待ってくれません。目標は完走です。今現状の走力においてできる限りのことはやりたい。そして体や足がつぶれて走れなくなるのはまだしも、メンタルだけではつぶれないようにがんばりたいと思います。今、完走へ向けての光が見えるとすれば気持ちで負けないことぐらい。そこで負けてたら今回走る意味はない。そんな意気込みとは裏腹に、当日は「キツイ」「止めたい」「帰りたい」の大合唱なんだろうな(笑)まあ、いいさ。トレイルの厳しさを勉強して来い、俺。

 

ペースは心拍数で

昨年のOSJ安達太良はただただ何も考えず動き続けるだけで精一杯でした。途中の関門の絡みもあるので、自分なりに走れるところはがんばって、走れなくてもそれなりにがんばって、という感じで初めから結構ゼーゼーしてました。。でも10何時間もそんなにゼーゼーできるわけもなく、終盤なんてもうすごい疲労状態で動き続けることになりました。

それと同じことを今回やってしまったら間違いなく奥久慈は完走できません。OSJ安達太良は奥久慈よりも標高は高く(1500mとか)、1回の登りがガツンガツンと5回ぐらいあるイメージ。そこにきて奥久慈は(ネットで調べるに)標高は600m程度だけれども、累積は安達太良を軽く上回るぐらいなので、小さいアップダウンを常に繰り返すコースのようです。

そのアップダウンのたびに一生懸命全力で登ったり下ったりしたところで、ものの1,2時間で全てが売切れてしまいますね。ほんとあっという間だと思います。じゃあどうするのかって言ったら、、、

動き続けられるペースで行く

しかない。

今の私のフルマラソンのPBは3時間40分程度。キロ当たりのペースは5分15秒程度。このペースであれば42.195km何とか走れます。ロードであれば。ロードであればね。トレイルはコースが山なので当然ながら一定の時間のペースで走れるわけがありませんから、キロ当たりのペースに代わって基準となるものを自分の中で持たなければならない。そこで心拍数でもって「イケル」「ヤバイ」の判断をするわけです。

 

私の「イケル」「ヤバイ」心拍数を知る

日頃はいつも心拍数を気にしているわけではありません。が、ポイント練習の閾値走の時にはちょっと気にします。閾値走とは、、、もうここで説明するようなあれでもないので割愛。閾値走の定義としてほどよいきつさで10km程度続けられる強度のペースで行うってものがあります。今現在の私のペースで言うと㌔430。そしてこのぐらいのペースで走ったときの心拍数がこちら。

f:id:TOMSAI:20190525103409p:plain

平均心拍数が165。私の最大心拍数を178として約95%ぐらいの数値。もうTTじゃねえかよっていうのは置いといて。

なのでここまで心拍数が上がってしまったら10kmでもうしんどくなってしまうということです。閾値走の練習としてはこの「イケル」「ヤバイ」の境目の上限を徐々に引き上げていこうという目的がありますから、これからもがんばってまだまだ「イケル」ペースを引き上げて行きたい。

心拍数165。

心肺の感覚でいうと思いっきり「ゼーゼー」の一歩手前。これ、山で行くとですね、普通に2,300mの距離しかなくても登りが急だとすぐ心拍165まで上がります。まあ、鍛錬不足なんですけど、あっという間にいってしまうんですよ、現状は。悲しいことに。なので、心拍数を登りで140~150の間に収められるように、実際にアップダウンのある近くの公園を、心拍数を意識して練習をしてみました。長いこと「イケル」心拍数を探しに。

 

心拍数150以下を狙って走ってみた

早朝4:30、自宅出発。

GWに熊が出て駆除された近くの公園へ。

公園までのロードは㌔530程度で心拍数平均135。奥久慈スタートするとトレイルに入るまでのロードがあり、渋滞回避のために皆飛ばすようですが、ここでも心拍数を150超さないようにとすると上げれて㌔500ぐらい。ちょっと上り基調のようだから、結局㌔530がやっととなるかもしれない。渋滞で休めるとはいえ、スタート直後のロードで力を使ってもとも思うし、ここは自分の走力の無さを嘆きつつ我慢します。

f:id:TOMSAI:20190525111045j:plain

公園到着。

朝から暑くなりそうな雰囲気満々。明日は気温37度予想も出ていてここは中東かよって思う。明日がレース当日でなくて良かった。レースで着用予定のノースリーブを着て擦れなどできないかも確認。朝からノースリは気持ちいい。

公園内で斜度10%程度の上りを心拍数150超えないように、なおかつできるだけ走るように上ります。チョコチョコゆっくり上る感じ。少しでもペース上げれば一気に心拍上がるので、斜度がきついところでは一部歩きも取り入れる。下りでは速く駆け下りるのではなく、できるだけ太ももに負荷をかけないような下り方を意識する。コツコツコツコツ、黙々と上り下り。昨日書いた記事の100マイルポッドキャストを聞きながら。番組始まりの、

「また100マイル走ってきましたー」

という井原さんの第一声が良い。

 

f:id:TOMSAI:20190525112303p:plain

高度に心拍数をオーバーレイ。

心拍数150超えなければ2時間程度動いてもそこまでダメージなく走れることが分かりました。当日のコースはこれよりもさらに険しくアップダウンが激しいでしょうが、心拍数が上がったらペースを落とすだけ。このぐらいのゼーハーで心拍数がどれくらいかなっていうのはまだまだ練習が足りず把握できていないので、当日は心拍ベルトを着けようと思います。10時間越えて付けるのは大変そうだけど、数字が見えていたほうが安心するし。

あ、心拍数があがったらペースを落とせばいいと言いましたが、その落としたペースで完走できるのか、関門を制限時間内に通過できるのかは分かりません。そん時は純粋な敗北であります。

 

今回はたった2時間程度でしたが、これからはもっと山へ繰り出し、心拍数に注意しながら経験を積んでいきたいと思います。

 

おしまれるのは宇賀地強の引退。