【OSJ安達太良山トレイル50K 完走記】②スタート~銚子ヶ滝エイド

ここ最近では久しぶりの強烈な筋肉痛に襲われています。

長いトレイルのダメージたるや、、、。

さて、いよいよレース当日です。

 

いよいよスタート!

午前2時起床。夜10時には布団に入ったけれども、やっぱりすぐは寝付けなかったので、睡眠時間は3時間程度か。それでも気が張っているのでスパッと起きて準備。

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今回の持ち物。これにちょっと大きめのおにぎりをひとつ握ってイン。なんかお菓子ばっかで小学生かよって感じですが、ブラックサンダーに大好きなヤングドーナッツ、前日会津仕入れた太郎いも、ここ最近糖質オフでお菓子を我慢していた私にとってウキウキする内容。その他装備に関してはまた後日記述する予定で。

 

スタート1時間ちょっと前に駐車場到着。

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ゴールはヘッドランプ使わない時間に戻って来たいなあとか考えつつ会場を目指す。

 

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スタート地点到着。あたりはまだ真っ暗。スタートゲートもまだ。

 

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荷物預けの会場にはそこそこの人。

今回は車に荷物は置いてきたので荷物預けはせず。

 

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スタート15分前ぐらいからぼちぼち集り始めて開会式。

 

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トイレもしっかり済ませ、長丁場なのもあってだいぶ後方に整列。

特に書くこともなく、緊張することもなく、少しのワクワク感と共にレーススタート!

 

安達太良山頂までは普通に

スタートはのんびりした感じでスタート。これから10時間以上かかるからね。そんなに急いでもしょうがない。ただ、スタート直後は林道で広いけれども、薬師岳登山口からトレイルに入り狭くて急な登りになるので、そこは渋滞になることは容易に予測できた。

 

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はい、渋滞。

これが嫌な人はスタート後、猛ダッシュしないとダメ。結構並んでいるように見えるけれどもそこまで動かない渋滞ではなく、ちょこちょこ歩きながらウォーミングアップにはちょうど良い渋滞だった。

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序盤はしょうがないよね。今思えば人がいっぱいいて賑やかでいいよ。終盤はほとんど人に遭遇しない区間もあってすごく寂しい思いをしたから。よいよい。

前日の雨などの影響で、路面状態は悪い。ただ雨はまだ降っていなかったので、もくもくと最初の頂上である安達太良山を目指す。このルートは試走もしていたので気分的には安心。頂上まで約5km、割とあっという間に安達太良山頂到着。

 

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山頂近くまで来ると走行禁止区間がスタート。

山頂は風が全然強くなくて、それは本当に良かった。終始そんな感じだったので、雨さえ降らなければ、景色が見えないのはしょうがないにしても走る状況としては良かったのになあと思う。頂上まで渋滞込みで約1時間半弱。そこまで無理せず登ってきているのでまだまだ元気元気。

 

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最初見た時は「おおー」って思ったけど、見慣れたら特に何を感じるわけでもなく、ちくびをスルー。ここからは試走してないので始めての道。さあ、ここからが本番だと次の和尚山を目指す!

あ、なんか全然普通だ。特に何も起こらなかった。ブログ的には全然つまらないが、何事も起きない方がいいことはいいよね。起きたらこれから書くようないやーなことになることもあるから。

 

序盤から暗雲立ち込める。道が、、、

ここまで登りではそんなに道悪だと感じることは特になかったのだけれど、それは安達太良山頂過ぎて下りに入る道で状況は一変した。

 

道が超マッド。

 

マッドハニー、マッドカプセルマーケット、マッドマックス。

ぬかるみドロドロオンザロード。

 

前日の10Kでちょびさん曰く、「道が川だった」ということは聞いていたし、競技説明会でも水溜りとかぬかるみは結構あるので、最初から気にせずどんどん行ってくださいみたいな話しをしていたので、覚悟はしていたけどこんなにマッドとは!

マッドでドロドロな上に急な下り=気をつけて走る。

ではなくて、

マッドでドロドロな上に急な下り=すべり落ちる。

が正解。

もう、後ろから前から「ワー、キャー、痛っ!」のオンパレード。時には滑り台を下りる子ども達のようなご様子で。しかも午後夕方ぐらいから雨の予報だったのに、スタートから1時間半過ぎたところでもう雨が降ってきていた。それがトレイルのマッドさに拍車をかけて、もうそこは地獄絵図。始めのうちはみんな苦笑いして少し楽しんでる感はあったけれども、徐々にみんながイライラした雰囲気に変わりはじめるという。少なくとも私の周りではそうだった。序盤からもうすでに暗雲立ち込めていた。

 

そして木々にぶん殴られる

もうしょうがないよ、マッドなのは。鏑木さんも言ってたよ。楽しむ勇気が大事だって。そんな悪い状況も楽しめたら勝ちってこと。でもね、始めは楽しめても限度ってものがあるからさ。「ワオ、すげえマッド!すべる~」てのが、いい加減そんな道が続くと、「くそっ!ふざんけんなよ。」ってなります。にんげんだもの

それに超マッドな道ってすごく体力使うのよ。泥で踏ん張れないから、道端の木々につかまってソロリソロリと降りたり、できるだけ滑らなさそうなところを選んだりするのってほんと無駄に力を使ってしまうのです。

 

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それでも前に進まないとゴールできない。

はい、来ました、「笹ゾーン」。

競技説明会でちょびさんがちょっとつぼった言葉、「笹ゾーン」。

まあ、イメージの通り、笹が生い茂っているゾーンです。それ以上でも、それ以下でもなかった。ただ、この写真では分かりにくいけれども、笹に限らず、トレイルの両サイドで生い茂っている木々たちが襲い掛かってくることをみなさん想像できますか?

自然は大事。環境を壊さないように。手付かずの自然をが原則なので、木々たちは自由にトレイルにせり出してくる。足元が見えないくらいのところも。で、せり出してきている木の枝に気づかず進もうとすると、突然「ぶん殴られる(ぶつかる)」わけです。一部の区間で頭上低いところまでせり出している木がいっぱいあるところがあって、その時前を走っていた方がとても粗忽なのか、しょっちゅう木々にぶん殴られ(ぶつかって)ていて、ちょっと申し訳ないけど最後の方はクスッと笑ってしまってた。

①前「あっつ!」(帽子が飛ぶ)

 前「すみません」(照れた様子で防止を拾う)

 20mほど進む。

②ゴンっ!(おでこに木の枝命中)

 前「痛っ!」

 私「大丈夫ですか~(今のは痛そう、、、)」

 前「大丈夫です、、、」

 50mほど進む。

③バチンッ!(枝に腕を殴られる)

 前「痛っ!」

 私「(もうちょっと良く前を見たほうが、、、)」

①に戻る。

みたいな。

 

なんて人の不幸を笑ってしまっているような私に天罰が。

エイドまであと1,2kmといった所だったろうか、またもや超マッドな急な下りがやってきて。何度も慎重に降りてきたのに、そこではちょっと気が緩んだのか、少し後傾になった瞬間、ツルーっと滑って左足を下にスライディングするような体勢ですべっていった。

次の瞬間。

下になった左足太ももの側面に下から思い切りこぶしで突き上げられたような感覚。

ドンっ!

「!!!(いってえっーーー)」

枯れて折れたのだろうか、そこまでは大きくないけれど、せり出した木の幹の部分が腿にクリーンヒット!!

ちょっとうずくまったけど、後ろからも人が来ていたので、邪魔してはいかんとすっと立ち上がろうとすると、左太もも側面に強めの鈍痛。レース序盤の打撲。まだ足全体の疲労はそこまでではなかったのだけれど、この鈍痛が下りで着地するたびにズキっと痛む!ひええ。あと40km以上あるんですけどー。一時ほんとに意気消沈した。このまま行って、本当に痛みがひどくなって歩けなくなる前にリタイア宣告もちゃんとしないとなというところまで考えた。まずはエイドがもうすぐだからエイドで一旦休もう、そう思いながらとりあえず前に進んだ。

 

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和尚山方面へ向かうランナー達。木々にぶん殴られながら。

 

エイド到着!

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銚子ヶ滝エイド到着!

笑顔が素敵なお姉さん、雨の中ありがとうございます!

 

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エイドに入るともうすでにエマージェンシーシートを使っている方や顔から流血して救護を受けてる方、全身泥だらけの方などがいて、なかなかヘビーな様相。張り紙にもあるとおりフィニッシュまであと39km。ここのエイドは水のみで、話に聞いていたOSJらしいエイドだった。最初に背負った約1ℓ強のスポドリも無くなりそうだったので、水を補充。次の第一関門まで約11km。2回目の山登りの始まりだ。痛めた左足を不安に感じながらも、元気注入とばかりに甘くて美味しいヤングドーナッツを頬張ってからすぐにエイドを後にした。

 

ここまでのサマリー

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スタート地点から安達太良山山頂を目指し、そこから和尚山へ縦走、ダーッと下って銚子ヶ滝エイドを目指した。

 

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標高図。

 

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1kmで340m、マッドな路面を降りること、なかなか想像できませんよね。

キツイです。

 

つづく。