夜から山へ日の出を見に【安達太良山トレイル】

日曜日は「パッとしないお盆でした」と少し寂しげなちょびさんに、「あら。安達太良に日の出でも見に行く?」とお誘いをして、平成最後の夏の思い出をプレゼントしてあげました。

chobi-chobi.hatenablog.com

ちょびさんの記事はこちら。

記事の中ではお誘いした私が天使になっておりますけれども、実は黒い天使もおりましてね。1週間ほど前に、私、1人で「夜間走からの日の出ラン」に行こうと思って同じ時間(夜中3時)に登山口についたのですが、深い霧と1人の寂しさにひよって、明るくなるまで車で仮眠するという、夜間走未遂事件を起こしていたのです。やっぱり1人は怖いよ~、誰か一緒に行ってくれる人はいないかなあ~、と思っていた矢先にしょんぼりちょびさん。お、これは失恋した女性に元気出せよと言いながら相談に乗ってやって最終的に付き合っちゃう的なやつをイメージしての「安達太良行く?」でした。へへへ。これで夜間走が経験できるぜ!

と言いつつも、私の個人的な私情により、バタバタとした弾丸日の出トレイルにお付き合いいただきましてありがとうございました。また誘うよ。へへへ。

 

夜3時すぎ出発

山頂で日の出を見るには登山口を3時過ぎにはスタートせねばなりません。ってことで、家を出るのは2時過ぎで、、、と考えると自分も起きれるのか不安だったのですが、家を出てからちょびさんも大丈夫かどうか不安になってLINE。

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ひさしぶりのワールドプロレスリングを見ながら。すぐに「向かっています」の返信に一安心。自分も3時間ぐらいは寝れたので体調はまずまずでした。

奥岳駐車場に着くと間もなくちょびさんも到着。

気温は10℃ちょいだったらしく肌寒い。諸々準備を終えて、「行きますかー、暗いねー、ライトはー」なんて言ってたらちょびさんのヘッドライトが、、、

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ひも。

(画像はちょびさんのブログより)

私「ちょっと~、大丈夫?(笑)」

そういえば前回の安達太良トレイルのときに安いやつは買ったみたいなことは聞いてたような気がするけど、ひもだとは思わなかった。

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これが私のヘッドライト、BlackDiamondのスポット。最高300ルーメン。

 

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これがちょびさんの青ひもライト。最高15ルーメン(推定)。

 暗っ!(2人で笑)

ライトの基本はルーメンだよ、ルーメン。

それから照射範囲と照射時間と、、、夜間走をしたことがないのににわか講釈をたれたくなりましたが、そもそも夜間走を全く考えていなかった彼を連れ出してしまったので。なんともスタート前から微笑ましい感じになりました。いや、ちょっとこれはブログネタの確信犯かと思いつつも、手持ちのハンドライトは気持ち明るかったので、なんとかなるかと夜3時過ぎ、いよいよ出発です。

 

初の夜間走は季節はずれの〇〇〇と共に

初の夜間走、2人並んで走ります。

ちょびさんはビビリらしいですが、私はそれ以上にビビリであると自負しております。前回の夜間走未遂事件の時は結局夜が明けてから深い霧の中を進みましたが、道中走っていて、そこそこでかい野鳥が飛び出してきた時には、人生で一番に近い叫び声を上げました。周りにハイカーがいなくてよかったと思うぐらいです。なので、なんとか獣だけは勘弁してよと思いながら、2人で話しをしながら進みます。進みながら、これやっぱり1人だと怖いわ、、、と思いながら。さらに、ちょびさんのライトがライトなので、私のライトの方へ虫が寄ってくる!完全なる虫寄せ。一度は口の中に虫が入るという、、、。ちょびさん、今度行く時はルーメンの大きいやつ買ってきてね。

行きは初の夜間走ということもあって、道が良くて広い馬車道を通って進みました。

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am4:00頃、くろがね小屋到着。

 

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この頃徐々に夜が明け始めます。

夜明け空が綺麗。

夜明け空からふと目線を下ろすと、

 

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真っ暗な中にぽつんと明かり。

ちょびホタル。

やっぱり暗いって(笑)

しかも細いひもで頭に固定しているので、終盤、「頭が痛いんですよ、これ」って言うちょびさんが面白かったです。そんな季節はずれのちょびホタルと共に山頂を目指しました。

 

夜が明けて未確認生物に遭遇

 くろがね小屋を過ぎると森林限界近くになり、道も細く、ガレ場が続きます。

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石に塗られた白丸に赤丸を目印に進みます。

そして徐々に空けていく空は綺麗でした。

 

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 夜明けが進むたびに「綺麗だ」を連呼。

 

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約20分で峰の辻到着。

目の前にはちょびさん曰く、黒ちくびが眼前に。

そろそろ日の出が迫ってきたので先を急ぎます。

完全に夜が明けてきたころ、前回ちょっとコースロストした牛の背に到着。

 

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ん?!

この写真、よーく見ると木の枝にちょこんと乗った小人に見える。

 

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ほら。

青のはてブロTを着た小人、未確認生物に遭遇。

 

日の出!ヨガなど。

さてさて山の稜線に入るといよいよ風が強くなりつつも夜が明け、いよいよ日の出がやってきます。

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左手に沼の平を望みながら。

 

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稜線沿いに進んで鉄山を目指します。

 

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あの頂上が鉄山頂上。急げー。

 

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山頂到着して間もなく、日の出キター。

(以下、画像明るさ調整あり)

 

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2人でワーキャーしてるとおもむろにちょびさんがヨガポーズをとりはじめる。(すんなりとポージングしたのでこれはあらかじめやると決めてたな、、、)頭からほんのちょっと日の出。

 

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こんなポーズも。ノリノリです。

 

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私もやりました。

体の硬さが伝わってきます。

 

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風にあおられフラフラしながら。

 

日の出といえば、

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(ネットより拝借)

こんな写真でしょと思い、ちょびさんに撮ってもらった写真がこちら。

 

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手のひらと日の出の距離!

手のひらに日の出を乗せているイメージだったのだが何がなんだか分からない。ただのおどけたおっさん。「どう?」って聞いたら、「あ、まあ、、、」ってちょびさんの返事が曖昧だったのは、意思の疎通が全くできていなかったか、ちょびさんがめんどくさがったかのどちらかです。

鉄山からの日の出パノラマ写真はこちら。

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日の出を十分に堪能してから鉄山非難小屋まで足をのばします。

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非難小屋を恐る恐るあけるちょびさん。爪先立ちがビビリ感を醸し出す。

 

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恐る恐る入室。

 

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非難小屋ってこんな感じなんですね。

 

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ふとテーブルを見ると鉄山非難小屋日記が。

 

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せっかくなので普通な感じで記入。

 

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ちょびさんも何やら書いていたものの、自身のブログでは言及なし。

何書いたの~?「参上」とか書いた~?

小屋で今回は一応グミをいただいて出発。

 

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遠くから見たらハロハロみたいなモニュメントまで。

ここから先を今度のOSJ安達太良では進みますが、それはまた本番のお楽しみ。折り返してちくび目指して引き返します。

 

ちくびからOSJ安達太良コースルートで帰り

さてさてちくびまでは遠くないのであっという間に到着。

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今回はちくび頂上からのパノラマ写真で。

帰りは通ったことがなく、OSJ安達太良コースになっている薬師岳ルートを通ります。くろがね小屋から馬車道通っての登山口までより距離は短いものの、道が狭くて傾斜が急。今回は下りですが、本番は登りなので、これははじめから難儀しそう。

 

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薬師岳到着。上に見えるちくびから30分程度。

 

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鐘がありました。

ちょびさん、恐る恐る周りに配慮して、小さくカーンと鳴らします。お坊さんのように上品に。いや、こういうもんはしっかり叩かんと、と変な男気を見せて私が強打しゴーんと鳴らすと、ちょびさんがビクっとして「わー」って言ってました。

その後、コースを間違えることなく、いよいよハイカーさんたちとすれ違い始めた頃、登山口まで無事下山!

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今回はこんなルートで、ヤマレコMAPを使用して登山ログを取っていました。移動中、自分がどこにいるか分かるので、コースロストしても修正がききそうです。ポイントポイントで写真を撮って記録しておいたりすると、あとから山行記録として閲覧することができます。ただ、累積登り、下りがよく分からないことになってました。

 

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累積登り18,233mって。

 

こんな感じで下山してからの速攻帰宅して、長女の部活の地区コンクール大会観覧へ行ってきました。OSJ安達太良の試走を考えると、もっといろいろと足をのばしたいところなのですが、時間に限りがあるのでこのようなところでOSJ安達太良50Kに臨みます。新しいコースも走ったところで、雰囲気が分かってよかったのですが、辛いであろうこともだんだん分かってきたので、この経験を生かして本番がんばりたいですね。お盆は何回か山へ行っていたので、足の力も少しづつ着いてきたようにも思います。本番まであと2週間、怪我しないようにがんばります。

 

何はともあれ楽しかった!