【第30回野馬追の里健康マラソン記念大会】②序盤・中盤・終盤隙がない

スタート。作戦。

RCメンバー、Iさんとスタート地点へ。Iさんは速いので前のほう。私はほどよく後ろのほうへ。手足ぶらぶら、小ジャンプしながら待つ。

スタート3分ほど前。

あ、ガーミン準備してない。一度、サンシャインの時だったか、号砲が鳴ってからセット(GPS捕捉)していないのに気づいたことがあった。当時は220Jで捕捉にすごく時間がかかるときがあったのだが、なんとかスタートくぐるまでに捕捉できた。大きい大会でよかった、何てことがよくある。あぶないあぶない。

セットするボタンを押す。

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(撮影は帰宅後)

Install Now!

こんな時にアップデート。2分ぐらいで終るらしいけど、なんかあったら嫌なのでRemind Meで。ちょっとヒヤッとした。

快晴の中、無事スタート。

 

さて、今回ざっくり考えていた作戦は以下のとおり。

とその前にこのコースの高低差について書いておきたい。

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こちらが要項にあるコース高低差図。

ぱっと見、高低差きつそう。しかし実際はそんなにたいしたことなし。

前回の茂庭フルの高低差問題では公式発表と実際の差に驚くぐらいであり、他の大会でも一般的に実際走ったらつらいよねというコース図であることが多い。マラソン大会あるある。

が、この大会はその逆で、横軸がぎゅっと詰まってるのできつそうに見えるだけ。ポイントさえおさえればこのコースは割りと走りやすいのではないだろうか。少なくとも茂庭よりは全然いい。

 

作戦に戻す。

  • 序盤は㌔500程度で無理せず抑えよう。
  • 中盤、ダラダラ登りは我慢。ダラダラ下りは勝負。
  • 終盤、最後の坂は根性。
  • 終結果1時間43分ぐらいを狙って

大雑把に書いたが、頭の中ではポイントポイントでどのぐらいのペースで走るかを考えてはいた。

あ、序盤、中盤、終盤と書いて思い出した。


(将棋) 佐藤紳哉のヅラインタビュー

これを思い出した。これを受けての橋本八段のふざけた感じが、堅いと思われる将棋界やNHKに一石を投じたやつ。

私も序盤、中盤、終盤隙がない走りをしたい。

躍動する走りをしたいものだ。

 

序盤から中盤

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スタートするとまずは南相馬市内へ向かって行く。ゆるい下りで、スタート直後の高揚感、周りにつられるなどを極力自制し、㌔500ジャストを狙って無理せず。落ち着けと。2kmまでその通りに。途中、Onクラウド名物の小石挟まりが発生したが、少しすり足したら取れた。取れてほっとしたら靴紐解けた。周りを見て一旦しゃがみこみ紐を結び直す時、癖でガーミンを一旦ポーズ。スタートロス5秒ぐらいと紐再結びでガーミンの結果と約20秒ほどの誤差か。

町半ばで向きを山側へ向けるとそこからは5kmほどダラダラとした上りが続く。序盤から中盤の最大の山場はここで、勾配はきつくないけどジワリと削られるこの区間をいかに消耗なくかつスピードを落としすぎず走れるかが鍵と思っていた。

走る向きが変わると弱い向かい風。この区間は㌔455~500のペース狙い。そのペースに近い、自分とピッチの似た人の近くに寄り添いリズムをとりやすくする。自分の短足ピッチに近い人がいなかったが、走りの安定した人を見つけついていく。結果㌔457あたりで狙い通り走れた。

序盤、中盤いまのところ隙なし。

 

中盤から終盤

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登りきるとまた走る向きが180度変わり3kmほどゆるい下り区間に入る。10km過ぎてのここからは勝負の区間。その前にジェル投入しながら岩本式BUを思い出し、ギヤをひとつ上げるのだ。狙うペースは前段から10~15秒上げて、㌔440~445狙い。15kmBUを練習でしてても、ギヤを上げ始めたところでそのままいけるかどうかはなんとなく分かる。今回はとても気持ちよく、これは大丈夫だと確信する。あとは膝裏爆弾が爆発しなければ。

10秒ぐらいペースを上げると他のランナーを抜けるようになってくる。これがまた楽しい区間だった。もう少しこのまま勢いに乗りたいところだが、あっという間に気持ちの良い時間は終わり、1個目の傾斜きつめの登り坂へ。15kmすぎ。1個目の坂は傾斜は今までよりきつくなるが距離が短い。2、300m程度なので、まさしく普段ランニングしている坂とほぼ同じで、ここは腕をしっかり振ってしのぐ。

この1個目の坂ポイントの良いところは、登りきった後の下りが登りより全然長いこと。傾斜がきつめの下りで勢いつけて、あまり足や心配に負担をかけずスピードを上げられる。ここで一気に上げてもいいのだが、2個目の坂、最後の上りが長いのを知っているので、ここでも戦略的ペースをかますことができた。

 

さあ、16km過ぎていよいよ終盤。

ここまであっという間に感じたし、もうあと6kmしかないぞと最高のメンタル状態を迎えていた。息は多少上がってきていたけれどもまだまだ足が動く。小さいアップダウンも小気味よく越え、いよいよ前方にラスボスといってもいい長い登り坂が見えてきた。

最後の坂は長い。7、800mぐらいだろうか30mほど登る。もうここは登りきったら終わりと覚悟を決め、持てる力を振り絞って登るしかない。さすがに堪えはしたが結果㌔500超えることなく登りきることができた。それも前区間でここを見据えた思い通りの走りができていたから。無駄に足を使わず最後の坂を越える準備ができていた。

 

さあ、登りきったらラストスパート。

ゴールまでDEAD RUN(全力疾走)。

ゴールの競技場が見えはじめたところにちょうど友人宅があり、友人夫妻と妻から応援。元気がさらに出る。

 

ん?!

子ども達がいないんだけど。

どこ?

 

後から聞いたら、まだ来ないと思ってゲームしてたらしい。「応援行ったんだけど、もう行っちゃってた~、てへっ」って、おい。君たちがいたらあと10秒早くゴールに着いたわ。

 

応援を受けてからも足が良く動いた。競技場入ってトラックでさらに上げ、ギリ42分切れそうだったので猛ダッシュ。ラスト1km㌔415。上出来。ストライドも平均1.0mの短足ストライドがラスト1kmは1.3~1.5まで伸びた。逆に足余しすぎじゃないか。

 速報タイム1時間41分58秒。

足も痛くならずに、思い描いていた通りの走りと共に大幅なPB更新、さらには100分切りが見えてきた納得のハーフマラソンと相成りました。

 

二女もPB更新!

 私よりスタートが遅かった二女の走りを見ることはできなかった。ゴールして豚汁食べてから友人宅へ向かう途中、速報タイムの表を見ていると小学3年女子の入賞者が張り出されていた。最後の8位入賞者のタイムが9分30秒台。二女の夏の伊達ももの時が10分30秒ぐらいだったので、ああ、まだまだ遠いよねえなんて思ってたらタイムを聞いてびっくり。

9分40秒ちょいで走ってた!

部門9位!

もうちょいで入賞!!

部門24名と少なく、あまり速い子がいなかったようだけど、それでも50秒ぐらいPB更新できたのは良い感じだ。たいした練習もしてないし、先日の学校の持久走大会でも全然走れてなかったのにどうした。猛烈に褒めてやったのだが、当の本人はなぜ速く走れたか分からず、自分でも不思議に思っているようだった。このまま陸上クラブも飽きずに頑張ってくれるといいなあ。自分のPB更新以上に嬉しい結果であった。

 

大会後も気分よく

 ゴール後着替えている間も気分良し。体のダメージもほぼ感じなかった。うまく走れたときはこうなのだろうか。いや、もっと走れたのかもしれないな。Iさんと記念撮影、談笑し、別れて自分は友人宅へ。

友人宅でカレーをご馳走になりながら福岡国際マラソン観戦。大迫の走りはすごかった。フォアフットで超かっこいい。大迫のゴールを見届けたところで帰路へ。

途中、飯館村の道の駅へよる。までい館。できたばかりで新しい。

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疲れ気味の二女。

友人からこの道の駅で面白いアイスがあるよと聞いていた。

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 ふしぎソフトクリーム。白いのにコーヒー味。

どれどれ。

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うん、白いのにコーヒーの味がする。なんてこった。そしてうまい。別に白くしなくても、、、というのは野暮。お近くにお越しの際は是非お試しあれ。

最後に大会参加賞、30回記念品、までい館の芳しい花の匂いに囲まれた休憩スペース、飯館村のお米の写真をごらんいただき、今回のハーフマラソンレポは終了。

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なんとも楽しい一日であった。