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我慢が実る【天童ラ・フランスマラソン2016 レース】

大会

足の不安部分にテーピング、開会式でのモチベーションアップ。心と体の準備を整えていよいよ集合場所へ。

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それにしても天気が良い。前回のふくしま健康マラソンも快晴、競技場スタートで全く同じ感じ。ハーフ参加者が3000人ぐらいだったと思うが、そんなに多すぎる感じもなくとてもちょうど良いのではないか。

ブロック分けは30分区切りで、「1時間30以内」「2時間以内」とかだいたいな感じで。特にきっちり整列する感じでもないので、もやっとした感じで待機。

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結構前の方だ。前の方では金さんと優ちゃんが、、、。インタビューに耳を傾けて静かに待っている。1分前。ガーミンの電源を入れてないことに気付く。慌てて電源を入れるも、このロケーションにこの天気。ものの数秒で補足。ほっと一息ついたらもうスタート。

 

我慢我慢の前半10km

高低差と前半10kmのラップ。

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スタート。人はわしゃわしゃ居るが割とスムーズに流れる。前回書いた通り、今回は足に不安を抱えているが、せっかくの大会だし、テーピングもしたし、できるところまで頑張ってみようと決めていた。毎回前半頑張りすぎて後半失速パターンがあまりにも多いので、今回こそはネガティブスプリットを刻みたかった。しかし、最初はやはり流れに少し乗っかってしまう。2km目、やや上りで5分切ってしまう。明らかに乗りすぎ。テンションあがってるな。

 

そんなことを考えていた2km付近。何やら声が聞こえてくる。

道路の左側に、無線機っぽい装置の傍らにマイクを持ったボランティアのおじいさんが一人。

おじいさんは声高に言う。

「こっから5kmまで、ずーっと、ずーっと、上りだぞー。気をつけろー。」

知ってる。知ってるよ。

 

あえて言われると少しカチンとくることもある(すみません)。「予想以上に登りじゃなかったな」という風になってくれたらいいのになという淡い期待を抱いているところに、思いっきり現実に突き落とされる感じ。もう。

いや待てよ。今自分はかなりテンションが上がっていて、そんなに傾斜がきつい上りじゃないけど若干無理めで上ってる。前回のふくしまマラソンの時と同じだ。そうだ、おじいさんの言う通り気をつけよう。まだハーフは始まったばかり。この声を聞いてから我に返り、少し傾斜がきつくなってきたところで10秒、20秒とペースを落とす。ペースを落とすとガンガン抜かれる。が、抜かれても抜かれても我慢。我慢と言い聞かせて走った。

5km走ったところで不安だった左足裏に違和感なし。5km上りきったところで少し息が上がったが、続く下りで整える。この下り区間も「無理をしない、我慢」と言い聞かせ、必要以上に時間を稼ごうとか考えず、下りに身を任せて。そして、この5km過ぎてからの奥の細道フルーツライン。眺めが素晴らしかった。遠くになった町並みの後ろには、飯豊連峰やら月山やらだろうか。頂上を白く染めた山々が秋晴れの青空の中にとても良く映えていた。そして道路わきにはリンゴの木。ゴールしてからの聞いた話では、リンゴ農家のおじさんが「りんごもいでいけー(取っていけー)」って言い出して、ランナーたちがリンゴを収穫したみたい。最高だな。この区間があまりにも気持ち良かったので、あらためてPB狙いに切り替え、エイドのラフランスを泣く泣くあきらめることにした。

10km手前のアップダウンはきついことはきつかったが、短い距離でのアップダウンだったので何とかやりきった。やりきってからの急な下りは少し調子に乗って4分半。それにしても自分なりに頭の中でいろいろ考えて走れていた。とても楽しかった。あと残り半分。まだ優ちゃんに会えていないのが心残りだった。

 

ラストまでやりきった

高低差と後半10kmのラップ。

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10km過ぎて、細かいアップダウンを過ぎた13kmあたりから続くダラダラとした上り。ここが一番辛かった。割と先まで見通しも良く、ひたすら上って行かなくてはいけないのが分かりすぎてメンタルに来るやつ。しんどかった。気温も上がってきて喉も乾く。水を後頭部にかける。そして幼稚園児の応援。これが一番力が出る。みんな本気で応援してくれるから。

ダラダラした上りから平らな区間へ。「はらたいらに全部」を言い聞かせる。練習でPBを更新した時は15km過ぎからペースはだだ下がり。ここからが勝負だ。平地2kmで5秒、10秒とペースを上げれた。よし。そして下りが先に見えてきた。もう少し。時計をみてもPB更新に向けていい感じだ。下る。出来るだけ上げたつもりだがさほど上がってはいなかった。やはり終盤あげるにはもっと練習しないと。

 

20kmに差し掛かる頃。あの声が聞こえてきた。

道路の右側に、無線機っぽい装置の傍らにマイクを持ったボランティアのおじいさんが一人。

おじいさんは声高に言う。

「ほら、行きはずーっと上りだったから帰りはずーっと下りだろー。楽ちんだろー。」

だね、おじいさん。

 

ラスト残り1kmちょい。おじいさんの声を合図に最後の踏ん張り。

時折「だーっ、あー、うー」声にならない奇声を発しつつスタジアムへ。

最後のトラック。

ラスト200m。

ダッシュ。

ダッシュできた。

控えめに両手をあげてゴール。

PB更新。とても清々しい気分だった。

ただ、レース中、あの人はどこにもいなかった、、、。

 

ランニングクリニックまで

ゴール後は真っ先にラフランスコーナーへ。美味い。格別だ。おかわり3つ。芋煮はあまりにも長蛇の列だったのであきらめた。控室に戻り入念に身支度をしてからまた会場へ。そう、レース後、トークショーと金さんによるランニングクリニックがあるのだ。優ちゃんも来るでしょ。時間までおそばとおにぎりを食べ、ラフランスの皮むき大会、じゃんけん大会を眺め、大会の余暇を過ごした。そして、ランニングクリニック。

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ランスマを見てるみたいだった。金さん、優ちゃん素敵でした。

 

最初から最後まで、これほどまでに堪能した大会は初めてだった。これだからマラソンはやめられない。この天童ラフランスマラソンは特に良かった。秋の風景、秋の味覚、沿道の温かい応援、スムーズな運営(ストレスなし)。すべてが素晴らしい大会だった。また来年も出たい。また優ちゃんが来るなら必ず出る。その時までには次の目標105分を目指して。

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以上。